手芸三昧の生活をもっと楽しんで欲しかった~母の誕生日によせて~

今日は母の誕生日です。生きていたら85歳でした。母は幼い頃から、本当に苦労の多い人生を送って来ました。戦中戦後の苦労も経験しています。中学を卒業すると親元を離れて就職しました。結婚してからは気難しくて頑固な姑に苦労し、舅姑の介護をして見送りました。

 

若き日の母

祖父母が亡くなって、私や弟が社会人になった頃、母はやっと大好きな手芸に熱中できるようになりました。母は手先が器用で手芸全般が好きでしたが、晩年はクロス刺繍にご執心でした。驚くような根気の良さで見事な作品を幾つも仕上げていました。

  

母が刺繍したクロス刺繍のレッスンバッグ

 

ところが60代になった頃から、器用でよく働いた母の右手が動きにくくなりました。原因はパーキンソン病でした。

 

母は次第に弱って、父一人では介護できなくなり、私たち夫婦と同居することになりました。今の二世帯住宅に引っ越した時、母が生活しやすいように、夫が家をリフォームしてくれました。母がとても喜んでくれて嬉しかったことを覚えています。

 

パーキンソン病で母はだんだん身体が動かなくなりましたが、デイサービスに通って、歌を歌ったり、お習字をしたり、折り紙をしたり、できることをして楽しんでいました。

 

最後は誰かに介護してもらわないと、母は寝返りを打ったり、水を飲んだりすることも出来なくなりました。腸閉塞を併発して苦しい思いもしていましたが、泣き言は言いませんでした。母は芯の強い人でした。最後は誤嚥性肺炎で亡くなりました。72歳でした。

 

家には母の手芸作品がたくさん残ってます。元気で長生きして手芸三昧の生活をもっともっと楽しんで欲しかったと思います。

  

母が婦人雑誌を見て作った私の刺繍のブラウス

  

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