私は、インナーチャイルドカードセラピーのセラピストになる前、比較的最近、大人のイジメにあったことがあります。その時の経験から、大人のイジメにあった時、するべき3つのことに気づきました。
<イジメにあった時するべき3つのこと>
- 苦しい気持ちに寄り添って話しを聞いてくれる人を作る
- 攻撃してくる人とできる限り距離を取る
- 自分を責めない
✿イジメの始まり✿
ある習い事が大好きで、レッスンは勿論のこと、自宅練習も熱心に取組むほどでした。いつしか、その習い事の指導者になることを目指すようになっていました。
ところがそんなある時、習い事仲間の1人から、執拗に攻撃されるようになりました。今から思うと、バカが付くほど熱心に練習して、それに応じた成果を出していることが、その人の気に触ったようです。
レッスンに行くと、刺すような視線を感じたり、あからさまに無視されたりしました。レッスンのグループワークの時間には、私がペアになると明らかにサポートの手を抜いているのがわかりました。習い事の先生に相談して、指導してもらうと、余計に攻撃が酷くなりました。SNSでよく「自分のことを優しいと思っている人は危険だし迷惑だ!」と書かれました。
✿メンタルブロック✿
何度も習い事を辞めようかと思いましたが、それまで一生懸命に練習したことが思い出されました。何より、その習い事が好きで、どうしても辞めたくありませんでした。なので、じっと耐えていました。
その頃、いつも不満と不快が私の胸の中にくすぶっていました。厳しい寒さに身を縮めるようにして攻撃に耐えていました。
このようなネガティブ感情は、人の心をがんじがらめにします。理不尽なことをされて、私の心はズタズタになりました。いわゆるメンタルブロックが私の心にかかってしまったのです。メンタルブロックは、楽しいことを楽しいと感じさせません。季節の移ろいや自然の美しさを楽しむ余裕を奪ってしまいます。視野を狭くし、考えを硬直させ、自尊感情を失わせてしまいます。
✿私は悪くなんかない✿
私が執拗な攻撃に耐えていた頃、アメリカ人の友人が京都に来ることになりました。市内を散策して一緒に夕食を取りました。その時、「菜の花の辛子和え」が「本日のオススメメニュー」に書かれていました。
「え?菜の花?冬なのに・・・」と私は一瞬不審に思いました。そして気づいて驚いたことに、その時は3月も下旬だったのです。理不尽な攻撃に気持ちが塞いで、私は全く周りのことに目が行っていなかったのです。季節は春になっていたのです。
「自分のことを優しいと思っている人は危険だし迷惑だ!」と攻撃され自分に落ち度があるかのように私は身を縮めていました。でも、その時に思ったのです。「じゃあむき出しの悪意は危険で迷惑ではないの?!私が何をしたって言うの?!」と。自分に落ち度があるように感じた自分がバカらしくなりました。
急に食欲を感じました。菜の花のからし和えは好物なので注文して友人と美味しく頂きました。春の香りが口中に広がり、「美味しい!」と感じました。久しぶりに感じる快い感覚でした。
私はその時、自分の心がブロックされていたことを痛感しました。そして同時にホッとしました。
✿できる限り距離を置く✿
自分のメンタルブロック状態に気づいていなかった時は、いつも心がモヤモヤして、攻撃されることを恐れて心を閉ざしていました。結局そういう状態が一番しんどかったのです。
彼女とはできる限り距離を取り、今まで通りに一生懸命に練習に取り組みました。しばらく我慢比べが続きましたが、私を攻撃していた人が、習い事を辞めました。なんとも後味の悪い結末でしたが、その人とは離れることができました。
✿イジメにあったときに大事なこと✿
この文章を書きながら思い出したのですが、私がインナーチャイルドカードセラピーのセッションを初めて受けたのもこの頃です。執拗に攻撃される苦しさをセッションで話しました。おかげで私は、少しずつ自分の問題を客観視できるようになりました。 今、振り返ると、
- 1)私の話しを客観的に、でも私の心に寄り添って話を聞いてくれる存在ができたことが、大きかったです。
- 2)いろいろありましたが、私を攻撃していた人と距離ができたことが決定的に大きかったです。
- 3)「自分のことを優しいと思っている人は危険だし迷惑だ!」という攻撃を自分の落ち度のように感じる必要は、全くないと感じられたことも大きかったです。
✿イジメにあった時にすべき3つのこと✿
私は、その後、インナーチャイルドカードセラピーのセラピスト養成講座に入りました。攻撃されて身を縮めていた私は、インナーチャイルドカードセラピーでメンタルブロックから解放されどんどん自分を受け入れ、明るくなりました。私が問題を客観視出来るようになり、自己受容し自己肯定感を高めるのをインナーチャイルドカードセラピーが助けてくれました。
私はその後、インナーチャイルドカードセラピーのセラピストになりました。また、夢だった作家活動を始め、本も2冊出版しました。
このセラピーの優れている点は、クライアントの問題をクライアントの心に寄り添いながら、客観視して、問題になっている部分を明確にできることだと感じています。
「大人のイジメ」になんかあわないに越したことはないですが、もしそんな状況に陥ったら、以下の3つのことを思い出して下さいね。
<大人のイジメにあった時にすべきこと>
- 1)苦しい気持ちに寄り添って話しを聞いてくれる人を作る
- 2)攻撃してくる人とできる限り距離を取る
- 3)自分を責めない