人生の取捨選択––「手放すもの」と「選ぶもの」は何ですか?

 

「取捨選択」ということばを聞くと、あなたはどんなことを思い浮かべますか? 新年を迎えると、私たちは何を残し、何を手放すか考えることがありますよね

 

【「取捨選択」は、多くのものの中から、ある基準によって、取るものと捨てるものとをえり分け、選びぬくこと。】

 

改めて「取捨選択」のことばの意味を知ると「なるほどな~」と思いました。

 

子どもの頃は高度経済成長期、成人した頃は、バブル時代だった私は、若い頃、効率主義で、貪欲にいろいろなものを追い求め、貪欲に吸収していました。欲しい物もいろいろあり、たくさん物を買っていました。

 

60代になった今は、自分の「選択の基準」を大切にして基準を決め、「取捨選択」することが大事だと感じています。

 

 

若い頃は、がむしゃらにいろいろなことを吸収してきました。

 

まずは、やっぱり仕事でした。仕事にやり甲斐を感じていたし、仕事で認められたいと思っていました。余暇は、美味しいものを食べ歩き、習いごともいろいろしていたのです。

 

若くて元気で理屈っぽくて生意気だったので、論理でなんでも片づくと思っていたのです。そのころの私の「取捨選択の基準」は論理的であることや物質的な豊かさでした。

 

でも、そんな「取捨選択の基準」を木っ端みじんにぶち壊したのは、論理や物質的豊かさでは、どうにもならないことがあることに直面したことだったのです。

 

自分の病気、両親の老いに直面したのです。厳しい現実の前には、小ざかしい理屈やどんよくに得た知識など何の力もありませんでした。

 

若い頃は、物質的な豊かさが重要でしたが、厳しい現実に直面する中で、私は「物の豊かさよりも、心の豊かさが大切だ」と気づいたのです。

 

 

厳しい現実に直面し、物質的な豊かさではなく、心の安らぎや家族の支えが本当に大切だと気づきました。

 

両親は戦中戦後の物資不足を身にしみて苦労した世代です。しかし、両親が、物をたくさん持っていても活用できず、活用したくとも体力や気力がともなわない現実を間近に見て、取捨選択の必要を痛烈に感じたのでした。

 

たとえば、母が元気な頃に買いだめた醤油などの調味料は、母が亡くなった後、使い切れずどんどん賞味期限切れになって、処分せざるを得なくなりました。贅沢好みだった夫の衣類も、買った時は高価でしたが、夫が他界した後は、やはり処分せざるをえなかったのです。

 

「物ではないのだ!」と痛感しました。年齢や立場によって、取捨選択する基準も変わります。

 

同じ頃、うつ病が悪化して、寝たきりだった私を一言も非難せず、優しく世話してくれた父や、「ここまで頑張ったのだから、もう仕事を辞めてもいいんと違うか」と言って、退職を支持してくれた弟、家族がどんなにありがたいかも実感したのです。

 

さらに歳月が流れ、60代になった今は、高度経済成長期やバブル期の頃のように、物と利便性が最優先されてはいけないと感じています。

 

自分にとって、何が大切で、何が不要であるかの基準をはっきり持って、不要なものを断ち切り、物への執着を手放すことで、身軽で快適な生活ができることがわかってきました。

 

物の多さではなく、どれだけ日常で活用できるか、自分にとって意味があるかを基準にするようになりました。半世紀以上生きて60代になって、やっと自分の「取捨選択の基準」が見えて来たのです。

 

 

人生のどの段階にいても、何を選び、何を手放すべきか考える瞬間があります。あなたはどんな取捨選択の基準を持っていますか? 何を大切にして、何を処分すべきだと思いますか?

 

年齢のせいかもしれませんが、昔、好きだった宝石やおしゃれな洋服、高級化粧品などをほしいとはまったく思わなくなりました。

 

自分が打ち込めること、私の場合は小説やエッセイを書くスキルを高めたり、自分の作品を知ってもらうための方法を習ったりすることに、エネルギーや時間やお金を使うことを、惜しいと思わなくなったのです。

 

不要なものを断ち切り、物への執着をだんだんと手放すことができたので、私は今、身軽で快適な生活をしています。

 

今のあなたにとって不要なものは何ですか? 本当に必要なものは何でしょうか? 2025年の始まりに、あなたもご自分の人生を振り返り、本当に大切なものを選び取る「取捨選択」を考えてみませんか? 

 

 

 

 

 

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