スランプを脱出するための5つの段階

 

6年前、父が圧迫骨折で入院した時、父の入院が引き金になって、私は深刻なスランプに陥ってしまいました。かなり酷いスランプでした。でも、なんとか立ち直ることが出来たのです。その時、5つの段階を踏んでスランプから抜け出せました。その5つの段階を紹介します。

  

 

<スランプから抜け出せた5つの段階>

1、眠って休息する

2、休息しても回復しない不調は迷わず病院に行く

3、自分の気持ちを紙に書き出す

4、楽しくてワクワクすることをやる

5、自分の心の声を大切にする

 

 

<1、眠って休息する>

6年前の夏、父が激しい腰痛を訴え、寝たきり状態になってしまいました。10日間、自宅で父につきっきりで介護しましたが、腰の痛みは治まらず、父は入院することになりました。圧迫骨折だったのです。10日間だけでしたが、寝たきりの父の自宅介護は、本当に大変でした。

 

幸い、父は入院後、順調に回復しましたが、私は気持ちがかなり滅入っていました。何をする気にもなれず、寝ても寝ても眠くて、昼間に何時間も眠るありさまでした。今、思うと疲れていたのだと思います。身体も疲れていましたが、心はもっと疲れていたのでしょう。

 

スランプに陥っている時は、疲労が蓄積していることが多いです。睡眠が絶対に必要です。寝ても寝ても眠い時は、それだけ心も身体も疲れているのです。心身が睡眠を必要としているのです。眠って休息しましょう。

眠って休養する

 

<2、休息しても回復しない不調は迷わず病院に行く>

父の入院等でバタバタしていて、私は月1回の心療内科の定期診察に行きそびれてしまいました。父の入院や介護という大きな問題を抱えている時なので、そんな時こそ、心療内科を受診して気持ちを安定させるべきだったのですが…。

 

私は睡眠のリズムを崩して、昼夜逆転に陥ってしまったのです。その年の夏は猛暑だったこともあり、私はバテバテの絶不調でした。

 

必死の思いで心療内科に行き、主治医の診察を受けました。主治医に症状を話し、安定剤を処方してもらうと、次第に睡眠障害は治まりました。

 

「病院に行ったり、薬を飲んだりしなくても、私は大丈夫」と思いたい気持ちがあったことも事実です。でも、休養してもスランプから抜け出せない時は、医師や専門家に相談することが必要です。

 

 

<3、自分の気持ちを紙に書き出す>

意識的に休息して、主治医の診察を受け、少し体調が落ち着いた時にしたことは、自分の気持ちを書き出すことでした。

   

まず、正直にイライラモヤモヤしている自分の気持ちを、そのまま紙に書きました。すると次のような疑問が湧き上がって来ました。

 

      

・私は今、何を悩んでいるのか?

・あれもこれもと焦っていることは絶対に今しなければならないのか?

・今でなくてもよいことは何か?

    

この3つのことが整理できると、それだけで気持ちがかなり楽になりました。

     

 

気持ちを紙に書いて文字にすると、自分が悩んでいることが、見えてくるのです。気持ちを可視できたのでしょう。書くことで私は、自分を客観的に見ることが出来ました。

 

 

<4、楽しくてワクワクすることをやる>

その夏「純烈」というコーラスグループを知り、私は突然に「純烈」ファンになりました。偶然、京都でランチショーがあったので出かけたのです。

   

純烈のみなさんと

 

「純烈」のショーは楽しくて、久しぶりにワクワクした気分になりました。ランチショーはバテバテだった私の清涼剤になってくれました。

 

また、同じ頃に、思い切って始めたボイストレーニングがとても楽しくて、スランプでバテバテの私に楽しい刺激を与えてくれたのでした。

 

  

「純烈」のランチショーとボイストレーニングをキッカケに、私の気持ちは次第に前向きになりました。この経験を通して、しんどい時こそ心がワクワクする楽しいことをするのが、大切なのだと私は実感したのでした。

 

<5、自分の心の声を大切にする>

「親の看護や介護は子どもがすべき」「ダラダラ寝るなんてだらしない」「薬を飲んでいたら元気だなんて言えない」「親が入院している時に、ショーに行ったり、歌をならうなんて、不謹慎だ!」

 

 

 

私が気にしていた世間体です。でも心の声はこのように言っていました。

 

「父は設備や体制の整った病院で治療させたい」「だるくてだるくてずっと寝ていたい」「薬の助けを借りてでもぐっすり眠りたい」「ボイストレーニングを始めて上達するのがとても楽しい」

 

 

心が「嫌だ!」と感じることは止めて、楽しくてワクワクすることをしようと決意したのでした。

    

<5つの段階を踏んで立ち直れた>

5つの段階を踏むようにして、私は心身ともに元気になり、スランプから立ち直ることができたのでした。心と身体は深く結びついているのですね。

  

眠って休養する、②信頼できる人に相談する、③気持ちを書き出して客観視する、④ 楽しいと感じたい心の声に耳を傾ける、⑤世間一般の声ではなく自分の気持ちを大切にする。スランプに陥った時、この5つの段階を踏んでスランプから抜け出して下さいね。

 

 

大丈夫、必ず立ち直れますよ。

    

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

  

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