父は認知症が進んで覚えていませんし、弟ももう覚えていないのですが、私は助六寿司には思い出があります。
父も弟も私も、お稲荷さんと巻き寿司、いわゆる助六寿司が好きです。施設に入る前、親子三人で暮らしていた時も、家族で助六寿司をよく食べました。
私が中学生くらいの頃の思い出話です。その頃、父は先細りになる家業に見切りをつけて、40代になって工場に勤め始めました。40代になってからの就職です。しかも、父は大学生の頃、経済的な理由で大学を中退しました。そのこともあって、なかなか思わしい仕事に就けませんでした。
母はパートの仕事をしていた時もあったのですが、その頃は、同居していた祖父母の介護のために、パートの仕事を辞めたのです。家計が苦しいことは、中学生だった私にもわかっていました。きっと父の小遣いもわずかだったと思います。
でも、父は小遣いで、よく助六寿司を買って来てくれたのです。仕事の帰り道にスーパーがあって、父が帰る時間は、ちょうどスーパーのタイムセールの時間帯だったのです。
父がスーパーの袋を提げて帰って来ると、私も弟も歓声をあげて喜びました。健在だった祖父母、母、弟、私が喜んで助六寿司を食べるのを満足げに見ながら、父も美味しそうに助六寿司を食べていました。
祖父母の介護を助けたり、家計が苦しいことを察して、いろいろやりたいことを我慢しなくてはならなかったり、あの頃にはあまり良い思い出がないのですが、家族で助六寿司を食べた時間は、ほのぼの懐かしく思い出されます。
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