父の愛~自分から立ち直るのを待つ~

 

以前、イギリスのテレビドラマ「ダウントン・アビー」を楽しみに見ていました。その時、父親の娘に対する無条件の愛を感じたことがありました。

 

<自分から立ち直るのを待つべきだ>

シーズン4の第1回は、夫マシューの死から立ち直れない伯爵令嬢のメアリーが、中心的に描かれていました。彼女を愛する家族や使用人が、彼女を回復させようと、様々な働きかけをしますが、彼女は心を閉ざし塞ぎこんでいます。

 

メアリーの父親のロバートは、「メアリーが自分から立ち直るのを待つべきだ」と強く主張し、周りの者をたしなめるのでした。

 

ドラマでは、そんなロバートは、少し批判的に描かれていたように私は感じました。私はドラマを見ていて、メアリーの深い悲しみや、どうしようもない虚脱感が理解できました。私も夫に先立たれたからです。

 

 

<羊羹のように甘く優しい父>

ドラマを見ながら、夫が亡くなったばかりの頃の父と私のことを思い出しました。私が夫の死に打ちひしがれていた頃、私は深い悲しみやダメージを睡眠で回復しようとしていたのか、食事とトイレ以外は、ほとんど眠って過ごしていました。私の生活に必要なことは、全部、父がしてくれました。

 

当時、私は糖分も必要としていたのか、甘い物ばかり食べていました。父が買ってきてくれた羊羹が気に入り、私は貪るように羊羹を食べていました。父は買物の度に羊羹を買い、切り分けてフタ付きの容器に入れ、私がいつでも食べられるようにしてくれました。

 

「お父ちゃん、ごめんな、寝てばっかりで」と私が言うと、「寝られへんより、寝られるほうがええのんとちがうか? 寝たい時は寝たらええんやで」と父は言って批難がましいことは、一切言いませんでした。

 

羊羹のように私に甘く、優しい父のおかげで、私は肩身の狭い思いをせず、安心して休養することができました。父の愛情、睡眠、羊羹(?)のおかげで、私は少しずつ元気を取り戻しました。

 

 

<父の愛>

一方、ドラマ「ダウントン・アビー」では、夫を亡くしたメアリーが、伯爵家の財産管理に関わる決意をすることで、夫の死を克服しようとしていました。メアリーが信頼する執事のカーソンの忠告をキッカケにメアリーが立ち直る様子が感動的に描かれていました。

 

でも、私がダウントン・アビーのメアリーの立場だったら、父ロバートの「自分から立ち直るのを待つべきだ」という姿勢がありがたかっただろうなと思います。

 

もし、私に娘がいて、その娘が夫を亡くして心を閉ざし部屋に引きこもって寝てばかりいたら、私は娘に対して何も言わずに優しく見守ってあげられるだろうか? と立場を変えて考えてみました。

 

改めて父は大変だっただろうと思います。「自分から立ち直るのを待つべき」は、言葉では簡単に言えますが、実行するのはとても難しいことだっただろうと思います。父の愛に改めて感謝しました。

 

 

そして、愛する人が心に傷を負い悲しみにくれていたら、その人が傷を癒やし立ち直るのを寄り添い見守れる人でありたいと思います。

 

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

 

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