【人間関係に疲れた時】心にもないことは言いたくない

   

私は温厚な性格だと思うのですが、一旦、自分が「譲れない!」と思うことがあると、自分でも驚くほどの頑固さで、決して譲らないのです。その頑固さゆえに、疎外され、ややこしい人間関係に悩んだことが何度もありました。人間関係に疲れた時のことを考えました。

 

<仲間はずれにされた小学校時代>

小学生の高学年だった頃、Tちゃんというクラスの女王様に嫌われたことがありました。

 

休み時間になるとTちゃんは取り巻きの女の子を連れて校庭に遊びに行きました。取り巻きの子たちは、心にもないことを言ってTちゃんのご機嫌をとっていました。

 

私は心にもないことを言ってTちゃんのご機嫌をとるのは嫌でした。外遊びが苦手だったこともあって、休み時間は本を読んで過ごしました。

 

そんな私はTちゃんに嫌われ、徹底的に仲間はずれにされ、無視され、いじめられました。

 

私はTちゃんが怖いし嫌いでした。でも、それ以上に、陰ではTちゃんの悪口を言いながら、Tちゃんのご機嫌を取っていた子たちが嫌いだったのです。

 

 

 

<暗くて苦しい毎日>

暗くて苦しい毎日でした。小学校の高学年の2年間、密室のような息苦しい環境で、我ながらよく頑張ったものだと思います。

   

中学に進学すると、Tちゃんよりずっと女王様的な人がいました。私よりずっと読書家で作文の上手い人もたくさんいました。Tちゃんとは距離ができ、私はやっとあの息苦しい密室から解放されたのです。

 

でも、いじめられた2年間の記憶は強烈で、私の中には疎外されることを恐れている私がまだ存在しているように感じます。

 

そして同時に、どんなに疎外されても、心にもないことはどうしても言えない頑固な私も存在していました。不器用な生き方だと思いますが、それは譲れなかったのです。

 

<心にもないことを言うのも自由>

大人になってからも、権力者タイプの人や、裏で悪口をいいながら権力者のご機嫌を取る取り巻きタイプの人にもたくさん出会いました。また、干されても一匹狼を貫くタイプの人にも出会いました。

 

実害がある時は抗議して、それ以外はできるだけ距離を置いて冷静に眺めていました。心にもないことを言って上手に世渡りしたい人は、そうすればいい。それはその人たちの自由なのだと割り切っていました。

 

<自分の気持ちを伝えられるようになった>

私は、頑固さゆえに今まで人間関係の衝突や摩擦を何度も経験しました。気がつくと私は60代になっていました。さすがに私もずいぶん柔軟になりました(笑)

 

気の合わない権力者タイプの人と接する時も、裏で悪口を言いながらへつらうタイプの人と接する時も、気難しい一匹狼タイプの人と接する時も、

 

「自分はどうしたいのか?自分はどうありたいのか?それをして本当に楽しいのか?」を自分に問いかけるようになりました。「自分がどうしたいのか」と言う自分の軸を持てるようになったのです。

 

 

 

攻撃的になったり、感情的になったりしないように気をつけて、自分がどうしたいのかを相手に伝えるように心がけるようになりました。

 

<自分の軸を持とう>

心にもないことは、言いたくないですよね。それに、心にもないことを言うのは、本当はとてもストレスです。自尊心を傷つけてしまいます。

 

 

 

生きていると否応なくややこしい人間関係に巻き込まれてしまいます。ややこしい人間関係に疲れた時は、「自分はどうしたいのか?自分はどうありたいのか?それをして本当に楽しいのか?」を自分に問いかけ、自分の軸を大切にして下さいね。

 

作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

 

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