ドラマ等を見ていると、親が子どもの人生を案じるあまり、レールを敷いて、子どもに無難な人生を歩ませようとする場面を度々目にします。「無難に生きることがそんなに大事なのか?」と疑問に思います。それが幸せな人生なのでしょうか?
<やりたいことすらわからないまま年をとった>
ミュージシャンになりたいとか、漫画家になりたいとか、作家になりたいとか、芸術系の夢を持つことは、親に支持されないことが多いようです。親の言う通り生きてきた私の同年代の友だちは、息子がミュージシャンになりました。
「私は自分が本当にやりたいことすら分からないまま年を取ってしまった。だからってわけじゃないけれど、子どもを応援してやりたい。ミュージシャンの生活は不安定だけれど、子どもがイキイキして頑張っている姿を見るのが嬉しい」と彼女は言っています。
ところが、過干渉な彼女のお母さんが「今すぐ孫にミュージシャンをやめさせなさい!公務員にしなさい!」とうるさく言うらしいのです。
<無難に生きることがそんなに大事ですか?>
私は公務員だったのですが、公務員として生きることや公務員と結婚した生活が、そんなに無難だとは思いません。それに、その生き方が、本人にとって幸せかどうかもわからないのです。親が決めた生き方に従うのが、幸せなのでしょうか?
私の親は、私が高校を卒業したら、公務員と結婚して無難に生きることを望んでいました。でも、私はそれがイヤだったので、奨学金をもらいながら大学に行きました。真面目に勉強して教師になりました。親は私が無難で安定した人生を送ると思っていたようです。
私自身は心の奥底には小説を書いて発表することを夢見ながらも、叶わぬこととすっかり諦めていたのです。
<経済的には安定していたけれど>
教師だった頃、経済的には安定していましたが、私はいつも欠乏感や空虚感に悩んでいました。今から思えば、それは自分の願望を押し殺しているつらさだったのだと思います。結局、私は鬱を患い教師を辞めざるを得なくなりました。
「おまえの為を思って」
私の両親はそう言いました。教師になった私が、両親は自慢だったようです。でも「私の心のつらさを一度でも思いやってくれたことがあった?私の為を思ってとか言って、本当は自分たちが安心したかったからじゃないの?」そんな思いを拭えずにいます。
<生き方は本人が決めること>
私には子どもはいないので、親の苦労はわかりません。でも、もし子どもがいたら、その子が真剣に望むことなら、信頼して応援できる親になりたいと思います。
無難に生きることだけが幸せではないでしょう。それに幸せかどうかは本人が感じることで、まわりが決めることではないのです。幸せかどうかは本人が決めることなのです。
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