あなたはオー・ヘンリーの『賢者の贈り物』をご存知ですか?私はクリスマスになると、この物語を思い出します。クリスマスプレゼントのお話です。
『賢者の贈り物』を紹介します。あなたにとって最も素敵なクリスマスプレゼントとは何かを考えて下さいね。きっと大切な気づきがあると思います。
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<『賢者の贈り物』あらすじ>
愛し合う若く貧しい夫婦のジムとデラが主人公です。貧しい二人はクリスマスプレゼントを用意することができません。
美しく長い髪が自慢の妻デラは、髪を切って売り、ジムの宝物である金時計に合う金鎖を買います。
一方、ジムはデラの美しい髪を飾る櫛を買うために金時計を売ってしまいます。
お互いに相手の喜ぶ顔を期待して、プレゼントを交換した二人は・・・
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子どもの頃、初めてこのお話を読んだ時、私は悲しくて泣いてしまいました。
大人になった今は、愛する夫を喜ばせたい、愛する妻を喜ばせたい、二人の気持ちは理解出来るのですが・・・
でも、もし私がデラだったら、夫が大事にしている金時計を売って、自分に櫛を買ってきてくれたら、素直に喜べるだろうか?
もし、私がジムだったら、妻が自慢にしている髪を売って買った金鎖を喜んで使えるだろうか?
貧しくとも愛し合っているジムとデラ、特別な物なんて必要ない。クリスマスと言う特別な日を貧しくとも共に過ごすことができる。これ以上のプレゼントがあるでしょうか?
改めて『賢者の贈り物』を読んで、私はそう思いました。
でも、オー・ヘンリーは『賢者の贈り物』を以下のように締めくくっています。
【東方の賢者は、ご存知のように、賢い人たちでした-すばらしく賢い人たちだったんです-飼葉桶の中にいる御子に贈り物を運んできたのです。 東方の賢者がクリスマスプレゼントを贈るという習慣を考え出したのですね。
彼らは賢明な人たちでしたから、もちろん贈り物も賢明なものでした。 たぶん贈り物がだぶったりしたときには、別の品と交換をすることができる特典もあったでしょうね。
さて、わたくしはこれまで、つたないながらも、 アパートに住む二人の愚かな子供たちに起こった、平凡な物語をお話してまいりました。 二人は愚かなことに、家の最もすばらしい宝物を互いのために台無しにしてしまったのです。
しかしながら、今日の賢者たちへの最後の言葉として、こう言わせていただきましょう。贈り物をするすべての人の中で、この二人が最も賢明だったのです。
贈り物をやりとりするすべての人の中で、この二人のような人たちこそ、最も賢い人たちなのです。
世界中のどこであっても、このような人たちが最高の賢者なのです。彼らこそ、本当の、東方の賢者なのです。 】
(『賢者の贈り物』 オー・ヘンリー作 結城浩訳)
あなたは愛する人にどんなクリスマスプレゼントを贈りたいですか?
どんなプレゼントが一番素敵なプレゼントだと思いますか?
オー・ヘンリーが言うように、デラとジムは贈り物をする全ての人の中で最も賢い人だと思いますか?
『賢者の贈り物』の物語をクリスマスプレゼントとして、私からあなたに贈りたいと思います。
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