忘れることも悪くない~認知症の父と暮らす~

父は猫が好きで、うちの猫たちを可愛がっていました。なかでもミロは父に懐いて、いつも父の後をチョロチョロしていました。なのでミロが死んだ時は、父が大泣きして大変でした。

 

ミロ

 

ミロが死んで9年経ちました。父は92歳になりました。認知症が進み記憶障害が激しい父は、ミロのことを全く覚えていません。私が猫を飼っていることすら認識がないのです。私に「久夢ちゃんは何時になったら帰って来るのや?」と尋ねたりするくらいなので、飼い猫のことを忘れるのは仕方がないかもしれませんが…。

 

 

92歳になった父は幼い少年のようにパズルをしたり、おやつを食べたりして機嫌よく過ごしています。そんな穏やかな父を見ていると、もの忘れが酷くなっても仕方がないし、むしろ良い時もあるなと思うのです。

 

 

父が悲しいことやつらいことを忘れ、今を機嫌よくすごしてくれたらそれでいいと思えるのです。

 

いろいろなことを忘れることは、悲しいことだと思っていました。でも、別れの悲しさやつらさ等、つらい出来事全てを忘れられるなら、忘れることも「悪くないな」と思う私でした。

  

 

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