明日ありと思ふ心のあだ桜、
夜半に嵐の吹かぬものかは
-親鸞-
<解説>
今は盛大に咲き誇っていても
夜半に嵐が吹けば
桜は一瞬にして散ってしまう。
世は無常であって、
やるべきことは必ずできる時にやって、
明日桜を見に行こうというが如き
気持ちではいけないということ。
人間のことを桜に例えて戒めた歌。
(古典と楽しむ名言集より)
桜の季節になると親鸞上人のこの歌を
いつも思い出すようになりました。
それは数年前の春、
ある快晴の日の出来事です。
その日、近所の公園の桜が満開でした。
「近所やし明日見に行ったらええわ~」
私は満開の桜を見るのを
翌日に延ばしました。
ところが、その日の夜に雨が・・・。
親鸞聖人の歌の通りになりました。
桜は華やかで美しいけれど、
「無常」ですよね。
画像は数年前の公園の桜です。
枝が通りに張り出して、
向かい側の小学校の桜と
アーチになっていました。
私のお気に入りのスポットでしたが、
人間の都合で通りに張り出した枝は、
無残に切り落とされました。
今では、幻のアーチになりました…
今、目の前にあるものが、
明日もあるとは限らないのですよね。
桜の季節になると、
親鸞聖人の歌を思い出し
無常を感じるようになりました。
*----------*
*鬱・夫の死を克服した作家&
インナーチャイルドカードセラピスト
村川久夢(むらかわ くむ)
*----------*
「村川久夢ホームページ」
セッションのお申込みは下記フォームから
村川久夢作品のページはこちら
セルフマガジンのお申込みはこちら