寒い時は汁物が温まって美味しいですね。ほっとしますよね。豚汁、粕汁、けんちん汁など美味しい汁物がたくさんあります。あなたのお好きな汁物は何ですか?
私は祖母や母がよく作っていた「柳川風ごぼう汁」を懐かしく思い出します。柳川風ごぼう汁を食べると、愛情表現が下手だった母の愛を感じるのです。
<ごぼう汁の思い出>
祖母や母が作っていたごぼう汁は、ごぼうをささがきにして水に晒し、味付けしただし汁で、豚肉(牛肉だったかな?)とごぼうを入れて柔らかくなるまで炊きます。祖母も母も一緒に生姜の千切りを入れていたように記憶しています。
ごぼうが柔らかくなったら、溶き卵で閉じて出来上がりです。好みで刻み葱や七味唐辛子を加えると、風味が増します。簡単に手に入る安価な材料で料理でき、調理法も簡単なのです。
このごぼう汁が温まって美味しいんです!柔らかくなったごぼうには、豚の旨味が染みて玉子と合って、ご飯のおかずになるんです。お汁をご飯にかけて食べたりしました。
子どもだった私も美味しく頂いたことを覚えています。「今晩のおかずはなんにしょうか?」「お祖母ちゃん、ごぼう汁はどうです?」「そやな、ごぼう汁にしようか~」
このごぼう汁を食べると、冬の夕方の祖母と母の会話が思い出されます。
<家庭の味>
このごぼう汁のように、祖母や母が作ってくれた料理は、安くて調理が簡単な物が多かったように記憶しています。でも、不思議に美味しくて飽きないのですよね。
有名な料理店やレストランで頂く食事は、手が込んでいて豪華で本当に美味しいですね。
でも、最終的に人が懐かしくなって食べたくなる食物は、子どもの頃から慣れ親しんだ家庭の味ではないかと私は思うのです。
つらいことに出会った時、落ち込むことがあった時、懐かしい家庭の味に元気づけられることがあります。それは家族の愛情や家庭の安らぎを呼び起こしてくれるからでしょう。
<料理を通して感じる母の愛>
とは言え、私は祖母にも母にも複雑な感情を未だに抱いています。名家の出身だと言うプライドにすがって生きていた祖母は、自分の価値観を家族に押し付け、家を仕切っていました。母は保守的で恐ろしく男尊女卑でした。
私は祖母や母のネガティブな影響をもろに受けて育ちました。
還暦を迎えた今も、祖母や母との問題を整理しきれない私ですが、祖母や母が作ってくれた家庭の味は、懐かしく思い出されます。
愛情表現が下手だった祖母や母の愛を、私は料理を通して受け取っていたのだと今は感じています。
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