【人生の満足度】「ありがとう」と「当たり前」

ありがとう

95歳の父は、施設で皆さんに良くしてもらって、穏やかに毎日を過ごしています。父を見ていると「ありがとう」と思うか、「当たり前」と思うかで、人生の満足度がずいぶん変わるだろうと感じます。

 

<「ありがとう」と言う姿勢>

数年前、父が倒れて寝たきりだったある朝のことです。寝坊をしてしまった私が、慌てて父の所に行くと、当時、近くで別居していた弟が来て、すでに父の洗面や朝食の世話をしてくれていたのです。

 

弟に世話をしてもらっていた父は、私の顔を見ると「目薬をさして」と言い、私が目薬をさすと、「すまんな~ありがとう~」と私と弟に手を合わせて言うのです。私と弟が声を合わせて、「良かったな。優しい娘と息子で」と言って三人で笑いました。

 

その時、父は寝たきりで、冗談を言って笑える状況ではなかったのですが、父の「ありがとう」と言う姿勢に、私と弟はずいぶん救われました。

 

その後、父は3ヶ月間入院して、歩けるようになり、自分のことも自分でできるようになりました。入院中、父が看護師さんやスタッフの方に、「ありがとう」と言って手を合わしているのを何度も見かけました。

 

おやつを食べる時も手を合わせて

   

<世話をするのは当たり前!>

知り合いの女性のお父さんは、「育ててやったんやさかい、子どもが親の世話するのは当たり前やろ! 気の利いた世話も出来んくせに!育ててもらった親にもっと感謝したらどうやねん!」と言うらしいのです。

 

彼女は優しい人で、文句を言われても、甲斐甲斐しくお父さんのお世話をしています。でも、お父さんはいつも不満たらたららしいのです。お父さんは、思うように動けない苛立ちを、娘に甘えてぶつけているのでしょう。

 

考えてみると、介護している知人も大変ですが、お父さんも常に苛々して不幸だと思うのです。

   

<人生の満足度>

私の父は案外わがままなところもあって、「ご飯こぼした、拾って」「ドア開けて」「杖取って」等、命令形でよくものを言いますが、してもらったら必ず「ありがとう」と本当に嬉しそうに言うのです。その笑顔にみんないかれてしまいます(笑)

 

だから、あなたにも「ありがとう」と思えと言っているのではないのです。

 

何もかも一人で全てできる人はいません。人はみんな誰かの助けがあって生きているのです。助けてもらって「ありがとう」と思えるか、不満に感じるかで、人生の満足度がずいぶん変わるのではないでしょうか? 離れて暮らす父のことを考えながら、そんなことを感じました。

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

  

 

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