【五山の送り火】「大文字」に送られる精霊に寄せて

   

毎年、祇園祭になると「夏やな~!」と思い、五山の送り火で「夏も終わりやな~!」と感じます。このように感じる京都人は多いのではないかと思います。

   

<五山の送り火>

京都では、八月になってお迎えしたご先祖様の精霊を、八月十五日~十六日には、庭先などで火を焚いて、精霊を送ってきました。京都の夏の終わりを告げる、五山の送り火は、その一つなのです。

 

 

 

ありがたいことにわが家のロフトから大文字が見えます。大文字が見える現在の家に転居が決定した時、一番喜んだのは母でした。

 

ところが、その母は現在の家に、一年ちょっと暮らしただけで、呆気なく亡くなってしまったのです。そして、その二年後には、今度は夫が急逝してしまったのでした。今年はクムとピユ、愛猫二匹も死んでしまいました。

   

 

パーキンソン病を患う母のために、鬱をおして、必死の思いでこの家に引っ越しました。その母が亡くなると、自分がぬけ殻になったように感じました。夫が亡くなった時は、胸を焼くような喪失感に苦しみました。今年、愛する猫たちを失ったことで、鬱症状が現れ、つらかったです。

 

今日も「大文字」を見ながら、黄泉の国に帰って行く精霊を送りました。今日、この送り火に送られて、黄泉の国に帰って行く精霊が、百万あるとすれば、百万通りの語り尽くせぬ、激動の生があるのだと思いました。

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわ くむ)

 

 

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