【鬱の治し方】疲れたら休むのは自然なこと

 

 

「どうしたら治りますか」

「どうしたら楽になりますか?」

「どうして薬が効かないのですか?」

「いつまでこんな状態が続くのですか?」

 

激鬱だった私は、主治医や担当の看護師さん、臨床心理士さんに、すがるように尋ねました。

 

 

 

 

 

夫の死で鬱が悪化し、症状が本当に苦しくて、死んだ方がましだと感じました。なかなか良くならないことも苦しくて、焦りや罪悪感に悩んだのでした。私の人生は終わったとさえ思えたのでした。

 

<激鬱から寝て逃げた日々>

そんな私に主治医は、「鬱がつらかったら毎日診察に来てもかまわない。このクリニックがある限り、全力でフォローするからね。だからバカな考えを起こしたらだめだよ」と言われました。

   

普段、主治医は薬を最小限しか処方されませんでしたが、夫の急死で激鬱だった時は、抗うつ剤、精神安定薬、睡眠導入剤などをたくさん処方されました。

    

私は大量の薬を飲んで、一日のほとんどを眠って過ごしました。起きていると、鬱の苦しさに耐えられないからです。いわゆる「寝逃げ」でした。

 

   

 <日にち薬>

関西には「日にち薬」という言葉があります。時間が、病気や傷、つらい気持ちを癒やしてくれるという意味です。

 

まさに「日にち薬」で私は薄紙を剥ぐように少しずつですが、回復しました。2~3ヶ月そんな日々が続いたでしょうか。一見寝て逃げているように見えましたが、薬が効いて少しずつ回復したのでした。

   

ものの味が少しずつわかるようになり、庭で咲き出した花が、キレイだと感じられるようになり、バラエティ番組を見て、笑えるようになりました。ゆっくりですが私は回復したのです。

 

    

 <疲れたら休むのは自然なこと>

鬱に限らず、メンタルな病を患う人は、真面目な人が多いと思います。働きすぎるくらい働いても、「疲れて休むなんて気合が足りない」「疲れて休みたがるなんて自分が情けない」と思ってしまったりするのです。私もそうでした。

 

「休むこと」「眠って休養すること」「つらいことから逃げること」、それは自然なことなのです。

 

過労やストレスという敵から逃げて、傷を負った身体や心を休めて、治療し、回復を待つのは、当然なことではないでしょうか? 疲れ切った心身にむち打って、何かをしてもいい結果は生まれないのです。

 

<つらいときはつらさから逃げたらいい>

私が鬱を患って17年経ちました。鬱を患う以前より、元気に楽しく暮らしています。それでも疲れや、低気圧等が重なると、鬱っぽくなることがあります。

 

そんな時に一番心がけていることは、「休むこと」です。「ぐっすり眠って休養すること」です。疲れている時に焦って対処療法的なことをしても、いい結果を生まないことを経験して知っているからです。

 

疲れているのにジタバタしても、「私はなんてダメな人間だろう」「私は何をしても上手くいかない」「私なんか何の値打ちもない」と自分を責める考えしか起こらないからです。

 

つらい時はつらさから逃げたらいいんです。過労やストレスという敵から逃げて、傷を負った身体や心を休めて、治療し、回復を待ったらいいのです。そして罪悪感から自分を守ったらいいのです。

 

 

疲れたら休むことは、自然なことなのですから。

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわ くむ)

  

 

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*村川久夢プロフィール

*村川久夢著『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』1章無料公開中

*村川久夢著『大丈夫、きっと乗り越えられる~鬱・夫の死を克服した私からのエール~』

 

 

※拙書『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』4章では、激鬱だった私が、少しずつ元気になり、夢を叶え始めた経験を詳しく書いています。

<『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』>

『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』は、村川久夢が「年だから」「今さら遅いから」など様々な心の制限を外し、他の誰かのためではなく、自分の心が望むことにしたがって生きるようになった軌跡を描きました。私が自分軸で生きられるようになった成長の課程を描いています。

 

 

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