京都駅から徒歩行ける京都の名所を案内します。あまり観光化されていない京都の隠れた名所や四百年の伝統を誇る老舗等も紹介します。
暑くもなく、寒くもない快い秋の日、京都駅から徒歩圏内にある隠れた京都の名所を散策して来ました。私がお勧めするのは世界遺産西本願寺周辺の地域です。
＜水吹き銀杏＞
御影堂門をくぐり、目隠塀を越えると、銀杏の巨木が目に入ります。「水吹き銀杏」です。
本願寺が大火に遭った時に、水を吹いて、本願寺を火災から守ったという伝説から「水吹き銀杏」とも呼ばれています。京都市の指定天然記念物です。
＜西本願寺御影堂＞
「水吹き銀杏」から西本願寺御影堂が見渡せます。
レンガ造りや石造りの西洋風建築物も美しいけれど、「木造建築も美しいな～！」と実感します。「甍の波」と言うことばがありますが、御影堂の瓦屋根が本当に壮観で美しいです。
＜西本願寺唐門＞
御影堂をあとにして、西本願寺と興正寺の間にある北小路を西に進むと、西本願寺唐門を見学できます。唐門について、西本願寺のウェブサイトには以下のように書かれています。
「唐門」（国宝）桃山時代の豪華な装飾彫刻を充満した檜皮葺き（ひわだぶき）・唐破風（からはふ）の四脚門（しきゃくもん）です。彫刻の見事さに日の暮れるのを忘れることから「日暮らし門」とも呼ばれています。
＜亀屋陸奥「松風」＞
唐門の見学を終えると、七条通を堀川通まで東に進みます。西本願寺ゆかりの銘菓亀屋陸奥「松風」を買うためなんです。
石山合戦（1570年～1580年）で本願寺が織田信長に攻められた折に、兵糧として本願寺に差し出されたものが、亀屋陸奥「松風」の起源だと言われています。
＜薫玉堂「ふみ香」＞
亀屋陸奥を後にして、堀川通を北に進むと、お香の老舗「薫玉堂」があります。「薫玉堂」は、本山御用所で創業は文禄三年（1594年）の長い伝統を誇るお香のお店なのです。
今日は「ふみ香」を買いました。「ふみ香」は、手紙と一緒に香りを送るための匂い袋です。
＜京都らしさが感じられる＞
京都市の中心部中京区に住んでいる友人と散策しましたが、友人が「京都らしさが感じられるね～」と感心していました。世界遺産、国宝、重要文化財、安土桃山時代からの老舗、歴史の宝庫のような散策コースなのです。
でも、あまり観光化されていないので、混み合っていたりせず、ゆっくり秋の京都を楽しむことができるのです。
この散策コースについては、拙書『ああ、京都人～今を生き抜く知恵おしえます～』1章「ちょっと一息１」でも紹介しています。同書では、西本願寺周辺だけでなく、東本願寺周辺のお勧めスポットについても紹介しています。
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