【ああ、京都人】若宮通～興味を持って初めて知った歴史ロマン～

　

京都市に若宮通と言う南北の通りがあります。興味を持って調べる内に、私は若宮通は平安京の頃から存在する歴史ある通りだと知ったのでした。

　

＜通りの名前が変わる＞

近所にある若宮通（わかみやどおり）は京都市の南北の通りの一つです。あまり興味を持つこともなく、何十回、何百回と通っていた通りでした。

　

　

この通りに興味を持ったキッカケは、北に行くとこの通りの名前が変わることでした。この通りの名前は、高辻通から七条通までが若宮通です。しかし、下立売通から三条通までの間は、釜座通（かまんざどおり）と言う名前なんです。

　

「なんでかな？」と不思議に思って調べると、今までほとんど関心を持たなかった若宮通には、長い歴史があり、歴史上の人物とも深い関係があることを知ったのでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　

＜若宮八幡宮（六條八幡宮）＞

若宮通の通り名はかつて左女牛（さめがい、現：花屋町）西洞院に若宮八幡宮社があったことに由来がありました。今も若宮通花屋町を上がる（北に行く）と若宮八幡宮があります。そこで若宮八幡宮を訪問してみました。

　　　

　

若宮八幡宮にあった京都市による説明によると、「当宮は、天喜５年（1058）、源頼義が（988～1075）後冷泉天皇の勅を奉じて文武の神、治山治水の神、長寿の神として創建し、六條八幡宮とも佐女牛八幡宮とも言われていた」と言うのです。

　　　　

　

　

　

また「源頼義、源頼家の尊崇が厚く、広い境内と立派な社殿を持って栄えていたが、天正12年（1584）豊臣秀吉（1537～1106）による京都改造事業により、御旅所のあった東山に遷され、さらに慶長10年現在地の五条坂下に遷された」と言うのです。

　

　

＜八幡太郎源義家＞

若宮八幡宮の石碑の横には「此附近八幡太郎源義家誕生地」と書かれていました。（異説があるようです）

　

　

源義家のことは、ウィキペディアには「7歳の春に、山城国の石清水八幡宮で元服したことから八幡太郎と称す」と書かれていますが、誕生地については異説がいろいろあり、京都で生まれたと言う説もあるようです。

　

とは言うものの、源頼義も源義家（八幡太郎）も全く知らない人物だったので、調べてみました。

　

源義家は「前九年の役」「後三年の役」で戦った平安時代の武将で、後に鎌倉幕府を開いた源頼朝や室町幕府を開いた足利尊氏などの祖先だったのです。

　

＜若宮通の由来＞

京都市による説明には、若宮八幡宮が五条坂下に遷され、「旧地は西本願寺の寺域とされていたが、江戸時代に入ると、跡地に町内の佳人よって、新たに若宮八幡宮が祀られ、現在も『若宮町』『若宮通』という地名に往時の名残を留めている」と書かれていました。

　

　

京都市の説明には、「後に源義経が居を構えるなど、長く源氏の邸宅があったところとして著名で…」とも書かれていました。源氏と言うと、鎌倉や関東をイメージしていたので、私には意外でした。

　　　

　

若宮通の由来を調べると、見慣れた若宮通から、京都の長い歴史や歴史ロマンを感じたのでした。興味を持って見ることで、気づかずに通り過ぎていた魅力を発見できるのだと改めて感じました。

　

　

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