【夫婦関係の改善】夫婦の価値観の違いをどう埋めるか

 

友だちと「夫と価値観がなかなか合わない」と言う話をしました。ご多分に漏れず、亡くなった夫と私も全く価値観が合いませんでした。

 

何かの記事で「大切なことは『価値観の違い』ではなく、『価値観の違いの埋め方』だ」と書かれているのを読んで、「そうだな~」と感じたことを思い出しました。

 

 <察することが出来ない>

夫と私は、価値観も趣味も性格も正反対で「なんで結婚したのか?」と不思議に思うほどでした。経済的な価値観の違いと双璧で違っていたのはコミュニケーションの取り方でした。

 

夫は善良で温厚な人柄でした。働き者で誰に対しても誠実でした。でも、話し合うことが全く出来ませんでした。また、状況や人の気持ちを察することが全然できないのです。

 

私は、話し合うことや、場の雰囲気を察して気を利かせることを何より優先させる家庭で育ったので、話しても話しても夫が自分の気持ちを察してくれないことに腹を立てたり、落ち込んだりしたものでした。

 

でも夫は、悪意や意地悪でわかろうとしないのではなく、「話し合いができない」「場や人の気持ちを察することが出来ない」のです。

 

 

 <夫婦の暗黒時代>

それでもお互い干渉せず、自分の好きなことをして、気楽に過ごしていた時は、コミュニケーションの違いは、時々夫婦喧嘩をする程度で済んでいました。

 

ところが、私が鬱を発病すると、一気に夫婦の暗黒時代に入ってしまったのです。夫は鬱で仕事を休んでいる私にこんな言葉を悪意なく言ったのです。

 

 

「(私は公立学校の教師だったので)親方日の丸でええな。民間はそんなに甘くないぞ」

「(教師を辞めたいと言うと)辞めてもどうせ家でブラブラしているだけやろう」

「(激鬱で食事が作れない私に)いつまでこんな生活が続くんや」

「お前はだいたいいらんことを考えすぎ。だから鬱になったんや」

「(私が親の介護を相談すると)お前の親なんやから仕方ないやろう」

 

 

 

 

鬱で弱りきっていて余裕がなかった私は、心の底から夫を憎みました。

 

<ハッキリ言われないとわからない>

私が鬱を患ってから、家庭内別居のような状況に陥ってしまったのです。思い余って区役所に離婚届を取りに行きました。

   

 

夫に「あなたの~が嫌だった」

「~されたのが辛かった」

「離婚して欲しい」と率直に訴えました。

 

 

 

夫は初めて聞いたように驚いたのです!その時話したことは、それまでに何度も話し合ったことだったのです。今振り返ると、夫はハッキリ「~して!」「~しないで!」と言われないと状況を察することが出来なかったのです。

 

 

 <切羽詰まった話し合い>

夫も私と意思疎通できないこと、家庭内別居状況に陥っていることを悩んでいるようでした。私が、何が嫌で、どうして欲しいのかが、その時の切羽詰まった話し合いで、やっとわかったようです。夫の名誉のためにも繰り返し言いますが、夫は本当に純粋で善良な人でした。

 

切羽詰まった話し合いの後、夫は私が何を望んでいるかを理解し、私をサポートして、同居している私の父にもとても良くしてくれるようになりました。ちょうどその頃、信頼できる今の主治医に出会い、私は復職できるまで元気になったのでした。

 

 

<もっと理解していれば>

受診したわけではないのでハッキリは言えませんが、夫はアスペルガー症候群だったのではないかと思っています。何時間も話し合うより、あっさり「~して」「~しないで」と伝える方が良かったのです。

 

夫のそんな面を理解していれば、話しても話しても通じない虚しい思いをしたり、時間やエネルギーをムダにしなくても良かったのです。もっと上手に夫婦の違いを埋められたのです。

 

 <夫婦の違いをどう埋めるか>

夫に状況や人の気持ちを察することを求めても、無理な話しでした。また、人に配慮するあまり心を病んでいる私に「気にしすぎだ!気にするな!」と言われても、それもまた無理な話です。

 

私は教師だったこともあって、「話し合い」が何より大事と思い込んでいましたが、私たち夫婦の場合は、そうではありませんでした。

 

  

 

夫婦の違いを埋めるためには、お互いの得手不得手を具体的に良く知ることが大事だと思います。そして、不得手をどのように工夫して埋めるか、支障をきたしている問題を一緒に乗り越えるかを、考えることが大事なのだと感じます。

 

作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

 

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<参考記事>

“大人の発達障害(アスペルガー症候群)とは?“

 

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*【価値観が違う夫婦】ロレックスとガーネットのペンダント

*村川久夢プロフィール

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