【親の介護】だましだまし行きまっさ~94歳の父と暮らす~

父と久夢

 

私は94歳の父と弟と三人で暮らしています。時々、父と撮った写真や父との何気ない会話をSNSに投稿すると、驚くほどたくさんの反応を頂くのです。「みんな親の介護問題が大変なんやろうな…」とつくづく思うのです。

 

<自宅で介護することに>

父は90歳の時に圧迫骨折で入院し、一時寝たきりになりました。心配する私と弟をよそに、当人は至って前向きで、「ワシは100歳の人より10歳若い!また歩けるようになる!」と言って、本当にまた歩けるようになりました。

 

入院中の父

 

 

父の退院が決まった時に、父が自宅で暮らすのは無理だろうと私は思いました。

 

でも、弟が「今まで家族の面倒ばかり見てきたお父ちゃんを施設に入れるのは嫌や。家で介護する」と言うのです。

 

弟と話し合った結果、デイサービスとショートステイを利用しながら、父は自宅で生活することになりました。

 

<小さなことに悩まされる>

デイサービス、ショートステイ、訪問リハビリを利用しながら、父は穏やかで幸せそうに毎日を過ごしています。でも、認知症が進んで、だんだん介護の必要度が高くなっているのも事実なのです。

 

父の介護は主に弟がしてくれています。朝、父を起こして、紙パンツを変えて、着替えさせ、洗面させ、食事をさせて、薬を飲ませる。デイサービスに行く日は、デイサービスに行く準備をして送り出す。父の衣類の洗濯も弟がしてくれています。

   

父の認知症が進んだと感じるのは、食事に時間がかかることです。食事中に気にかかることがあると、父はそれにかかりきりになり、食事が中断するのです。そのまま、食べないことや、食べる気にさせるのにずいぶん時間がかかったりするのです。

   

また、時間の感覚がおかしくなっていて、夜中に起き出して、私や弟を起こしたり、朝、起きず、昼間で寝ていたりするのです。当然、夜は寝ません。デイサービスの日は、父を起こすのに弟は一苦労しています。

  

小さなことのように思えるかも知れませんが、一緒に暮らしていると、これらのことに悩まされます。

 

<もう限界やわ>

父と暮らすのは大変です。主に介護している弟はもっと大変です。先日も父が転んで、病院に行く騒動がありました。大事に至らず、頭にタンコブを作って、手を擦りむいただけですみましたが…。

    

父は転んだ影響なのか、その日は弟が父を寝かしつけて、10分もしない間に父は起き出し、弟は苦労して再度、父を寝かせました。その直後、父は私を呼びに起き出して来ました。今度は私が寝かせましたが、やっぱり10分しない内に、起き出して歯を磨いていました。

  

「もう限界やわ…」と弟がポツリと言いました。私もそう感じました。

 

ぬり絵をする父

 

<だましだまし行きまっさ~>

父は親子3人で暮らすのが本当に幸せそうにしています。父は実年齢と反比例して、精神年齢が下がっています。幼い子どものようになっているのです。

 

高齢になるとその人の地がでるのか、父は本当に優しく温厚になりました。そんな父を見ていると、自宅で一緒に生活したいと思います。

 

その反面、弟が限界に近いのも感じます。私もできるだけ父の介護をして、弟の負担を少なくしたいと思います。

 

でも、本当に「限界だ!」と感じたら、父を説得して、施設にお願いしようと考えています。

 

そんな時、「親を施設に入れたら、親を捨てた」と言う意識や「親の介護は子どもがすべき」と言う「~すべき意識」にとらわれないように注意しようと思っています。

 

「だましだまし」と言うことばの意味は「その場を何とか取り繕いながら。ようすを見ながら」です。私たち家族も「だましだまし」です。父の様子を見ながらだましだまし生活して行こうと思います。

 

 

作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

 

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