毎朝のニュースでイラン戦争が沈静化するどころか、激化するような報道ばかりで、なんだか気分が暗くなります。

それに原油輸入が途絶えたら、まずエネルギー不足、ガソリン価格の上昇が予想されます。また私たちの身の回りには、石油由来のものが非常に多いです。ますます、暗くなります。
そこで、仮に原油が輸入されなくなっても、なんとか生活するために、今すぐ個人でもできることは何かを考えてみようと思います。
▶リスクを具体的に書き出してみた
リスク1:
原油が輸入されなくなったら、「電気」の半分以上が止まるリスクがあります。日本の火力発電は、その多くを輸入された天然ガス(LNG)や石炭、そして石油に頼っています。原油が途絶えると、24時間電気が使える当たり前が崩れるのです。
リスク2:
ガソリンの不足で物流が止まること、実はこれが一番怖いかもしれません。トラックの燃料がなくなれば、たとえ工場に在庫があってもお店に届かず、スーパーの棚が空になるのです。

リスク3:
都市ガスの原料も輸入の液化天然ガスです。ガスが使えなくなれば、文字通り「火」を失うことになります。調理できないし、お風呂にも入れなくなってしまうのです。
問題は深刻で怖い! なんだかパニックに陥りそうですね。

▶パニックになる前に知恵を絞ってみよう
でも、ふと思い出したのが、私が小学生になったころ(昭和40年代)に初めてわが家に石油ストーブがきたことです。なんとそれまでは火鉢しかなかったのです😅

ガスはありましたが、調理には七輪が現役だったのです。
「きょうび七輪なんて売ってないかな?」と思いましたが、調べてみると、今でもホームセンターなどで手軽に買えるようです。
七輪は少ない燃料で驚くほど強い火力を維持できます。七輪一台で「焼く・煮る・沸かす」が完結します。
あのころ、石油由来の製品がなくても、生活できたのです。当時より、ずっと科学技術が進んだ現在、「なんとかなる!」とも思えてきたのです。
▶エアコンなしで暑さ対策するには……
寒さは温めることでなんとかなるけれど、「暑いのはね……」と思ったのです。
またわが家のことで恐縮ですが、わが家にクーラーがついたのは、私が高校3年の時でした😅
あら! また私の昭和データベースが活発に動きだしました。
「夏になると、父が窓にすだれをつけていたし、近所の駄菓子屋さんは、よしずを立てかけていた」と思い出したのです。

天然素材の「すだれ」は窓の外側に吊るすことで、サッシ自体が熱くなるのを防いでくれます。
実際に、すだれを窓の外に吊るすと、直射日光による窓ガラスの温度上昇を劇的に抑えられます。室内温度が3°C〜5°C変わるというデータもあるのです。
それから祖母が夕方になると「打ち水」をしていました。

マンションのベランダの床(コンクリート)は、放っておくと熱を溜め込み、夜になっても室内に熱を放出し続けます。
ここで打ち水の登場です。 日が落ちる前にベランダに少し水を撒くだけで、気化熱によって床の温度が下がり、窓から入ってくる風がヒンヤリと変わります。
すぐに電気がストップするわけではないので、エアコンのフィルターをまめに掃除することで、冷風機能が高まりますよね。
▶飲み物のペットボトルが不足する!
夏はペットボトルが増えて困るのですが、これからは、ペットボトルの原料が入ってこないので、ペットボトルの不足も予想されますね。
ふと紙製ストローが頭に浮かんで、「竹素材のボトルにするのはどうだろう?」と思いつきました。

最近は竹害対策も兼ねて、竹素材の製品が開発されているようです。竹の繊維(バンブーファイバー)を粉末にしてコーンスターチなどで固めた素材です。
軽くて割れにくく、マットな質感が手になじむそうですよ。
食品トレイなども竹繊維由来のものを、規格を統一するなどして、使い回すのはどうでしょうか?
それに、昔は、お肉は竹の皮で包み、たこ焼き・わらび餅・刺身などはヘギの舟に入れていました。
でも考えてみれば、ペットボトルの代用に、別に竹繊維をつかったものでなくても、手持ちのプラスチック水筒やステンレス水筒を使ってもいいのです。

つまり、使い捨てにせず、再利用したらいいのですよね。
また、飲み物もストレートタイプではなく、好みの濃縮原液や粉末タイプに水を加えて飲むのはどうでしょう?
そもそも、ペットボトル飲料の成分のほとんどは「水」です。 2リットルのペットボトルを10本運ぶには、20kgの重さと大きなスペースが必要です。これにはトラックの燃料(軽油=原油由来)が大量に使われます。
粉末タイプなら、同じ杯数分でも重さは数百グラム、サイズは片手で持てる程度です。
輸送効率が上がるということは、トラックの台数を減らせるということです。原油が貴重な今、「重い水を運ばない」ことは、国家レベルでのエネルギー節約に直結します。
個々の工夫は小さく見えても、みんなが取り組むと、国家レベルのエネルギー節約になるんですね。あなたはどんな工夫を思いつきましたか?
▶原油に依存しない生活を考えるチャンス
今までは利便性や価格で選択しすぎていたのかもしれないですね。原油に依存しない生活を「自分ごと」として考えるチャンスかもしれません。
✅️「依存」から「自立」への再生
これまでは、遠い国から運ばれてくる原油に、命も暮らしも預けすぎていました。
今は「入ってこない」からこそ、使い捨てをやめ、太陽光を遮り、気化熱を利用するなど、私たちがもともと持っていた知恵で「依存」から「自立」へ転換する時なのです。
✅️「使い捨て」から「循環」への知恵
「安いから捨てる」という石油由来の消費サイクルを否応なく考え直す時です。
使い捨てのペットボトルではなく、たとえば、竹繊維由来の容器で飲み物を持ち運び、容器を洗い、使えなくなったら、土に戻す。
これは「物を循環する」という、日本人が得意としてきた循環と再生の文化でもあります。
▶一番怖いことは?
私は中学時代に第一次オイルショックを経験しました。
原油の輸入が困難になって、「トイレットペーパーがなくなる!」という噂が大々的に広がったのです。トイレットペーパーの買い占めが起こり、スーパーの棚から消えてしまった時がありました。
ちょっと冷静に考えたら、「ん?」と疑問に感じることなんですが……。

結局、わが家でトイレットペーパーがなくなったことはなく、騒動が収まると、普通に流通するようになりました。ただし、値段は倍くらいになりましたが……。
昨今、私たちが不安になるような情報ばかりが飛び交っています。
でも、パニックに陥らず、仮に原油の輸入が止まったとしても、「私にできる具体的なことはなんだろう?」と考える方が、パニックになるよりずっと気持ちが安定すると思います。
危機にさらされた時、一番怖いのは、パニックになって誤った情報に踊らされてしまうことではないでしょうか?
いつも当たり前だったものが「ない」状態になった時、ないからこそ生まれる知恵もあるのです。利便性や価格が優先される時代は終わったのです。人にも環境にも優しい知恵が「自分ごと」として生まれる時だと私は思います。
(原油がないからこそ生まれる知恵~必要は発明の母:村川久夢)

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