大谷大学時代、茶道部の友だちにお茶会の招待券をもらって、実家から徒歩5分ほどのところにある東本願寺の別邸「渉成園(しょうせいえん)」に出かけたことがありました。

渉成園は、庭園の周りを枳殻の生け垣がぐるりと取り巻いていることから、私たちは「渉成園」を「枳殻邸」と呼んでいます。
▶軽い気持ちでお茶会に出かけたら……
私は、お茶会と言っても、屋外の椅子席である気楽なお茶会(野点というのでしょうか)かと軽い気持ちで行ったのですが、枳殻邸の由緒あるお茶室「蘆庵(ろあん)」に案内されたのです😱

炉で茶釜にお湯が湧いていて、着物を着た茶道部員がお茶を点てているのです! 正式なお茶会です😱
私はぜんぜん茶道の心得がなくて、「ひぇ~😱」でした。
どんな服装でお茶会に行ったかは思い出せませんが、パンストだけで靴下を履いていなくて焦ったことも記憶に残っています😁
私の先に案内された大学生らしい若い男性二人も、どうみても茶道の心得があるように見えませんみんなが席に着くと、若い男性の一人が「お正客さま」になってしまったのです!
お正客さまは、亭主(主宰者)に一番近い上座に座り、お菓子やお茶を最初にいただき、挨拶や道具の拝見などの対話を一手に引き受ける非常に重要な役割です。
私は心底、「三番目に並んでいて良かった!」と思いました。
お正客さまになってしまった彼を見ると、冷や汗を流して震えているのです😱
彼のお連れは、震えている彼を見て笑いを必死にこらえていました😁
お正客さま以外は、お運びの茶道部員からお茶を頂くだけだと知って、ほっとしました。
とは言え、私もぜんぜん作法を知りません。すると隣の席の若い女性が、「作法を知らなくても大丈夫。好きに頂いたらいいんです」と教えてくれたのです。
私は彼女に倣って、お菓子をいただき、そのあとお点前を頂きました。
▶一期一会の意味を教えてくれた女性
お茶を頂いて、お茶室を出ると、彼女が「せっかくですから、お庭を拝見しましょう」と誘ってくれて、庭園を散策しました。

実は私が大谷大学在学中、東本願寺は「お東騒動」で揉めていたようです。「枳殻邸を抵当にして借金をした……」というような噂も聞いたことがありました。
当時の枳殻邸は、今のように美しく整えられてはいず、荒れた感じがしたのです。でも、私はあの頃の枳殻邸に野趣というか、滅びる美しさを感じて、それはそれで好きでした。

私を庭園散策に誘ってくれた女性は同じ東本願寺系の光華女子大学の四年生だといわれた記憶があります。
彼女に「一期一会」ということばを教えてもらい、「今日の出会いも一期一会ですね」と言われたことも覚えています。

私は大学に入ったばかり一年生だったように記憶しています。
▶忘れ物大学~真宗学、哲学、文学~
私が大学生だったころでも、「大谷大学は『忘れ物大学』」と言われていました。真宗学、仏教学、哲学、史学、社会学、文学と今すぐに必要ではない学科ばかりなんですよね。
でも今は、AI時代の今こそ、「忘れ物大学」の値打ちがあるかと思ったり。
いつも教えてもらっているGemini先生に尋ねると、「AIは膨大なデータから最適解を導き出しますが、『なぜ私はここにいるのか』『どう生きれば納得できるのか』という、数字にできない『問い』を持つことはできません」と教えてくれました。
そう言えば、大学時代、真宗学科の学生が「これからの宗教者はどうあるべきか」を熱く議論していたのも覚えています。
「仏教的な問い」や「一瞬の出会いの尊さ」のような形のないものが、AIには代替できない、人にだけある特質なのではないでしょうか?
「真宗学・仏教学」で自己の愚かさや救い、他者との繋がりの根源を見つめる。「哲学・文学」で効率では割り切れない人間の心の機微や、歴史の深層を味わう。
かつて「忘れ物」と呼ばれた学問こそが、実は人間が人間であるための「一番大切なもの」であるのかもしれませんね。
あなたは数字や効率で表せない大切なものは何だと思われますか? それが、激動のAI時代に一番大切なものかもしれないですね。
(枳殻邸での一期一会~お正客に冷や汗と奥深い庭園散策:村川久夢)

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