枳殻邸をご存知ですか?~東本願寺の飛地境内地「渉成園」

「枳殻邸(きこくてい)」をご存知ですか? 渉成園(枳殻邸)は東本願寺の飛地境内地(別邸)。周辺に植えられた枳殻(からたち)の生垣にちなんで枳殻邸とも呼ばれるようになりました。

 

 

三代将軍徳川家光から土地の寄進を受け、1653年(承応2年)に宣如上人が退隠した際、隠居所として整備し始めたのが、渉成園の始まりです。京都駅から徒歩10分程の所にあるとは思えないほど、閑静な庭園です。

 

枳殻邸(渉成園)

 

 

▶美しく修復されていた

 

受付近くで咲いていた紅梅

 

私は東本願寺さんとは縁が深く、実家は東本願寺の信徒、私は東本願寺系の高倉幼稚園を卒園し、大谷大学の卒業生です。そんな関係もあって、枳殻邸も馴染みがあります。

幼稚園の卒園パーティーは枳殻邸で開かれました。大学生の時、茶道部の友人にお茶会に誘われ、枳殻邸の立派なお茶室でお茶を頂いたこともありました。

その後、何度も枳殻邸を訪れましたが、立派な庭園が荒廃していた時期がありました。その時はその時で、野趣があって好きでしたが、今は、修復されて、趣のある美しさを取り戻しています。

    

▶渉成園(枳殻邸)とは?

 

 

枳殻邸は東本願寺のホームページで下記のように説明されています。

 

 

【渉成園(枳殻邸)】

東本願寺の飛地境内地とびちけいだいちの庭園。1641(寛永18)年に三代将軍・徳川家光から当地(約1万坪)が寄進され、石川丈山の趣向を入れた作庭がなされました。

 

庭園には四季折々の花が咲きほこり、変化に富んだ景観は「十三景」と称されています。1936(昭和11)年には、文人趣味にあふれる仏寺庭園として、国の名勝に指定されています。(東本願寺ホームページより)

 

 

 

▶紅梅と白梅

枳殻邸の門をくぐり、受付を過ぎると、紅梅が綺麗に咲いていました。双梅檐(そうばいえん)の白梅も紅梅も青空に美しく映えて咲き誇っていたのです。

 

紅梅

 

双梅檐の白梅

 

双梅檐の白梅

 

▶都会にいることを忘れる庭園

庭園に入ると、ここが京都駅から徒歩10分ほどで来られる場所だと言うことを忘れるほど静かで、気持ちが落ち着きました。順路に沿ってお庭を散策しました。

 

偶仙楼(ぐうせんろう)

 

侵雪橋(しんせつきょう)と京都タワー

 

獅子吼(ししく)

 

傍花閣(ぼうかかく)

お庭を散策して、閬風亭から印月池を眺めた時、幼稚園の卒園パーティーが開かれたのは、「ここだった!」と記憶が蘇ってきました。懐かしさでいっぱいになりました。

 

印月池(いんげつち)と漱枕居(そうちんきょ)

 

右の建物が閬風亭(ろうふうてい)
幼稚園の卒園パーティーはここだったように思う

 

閬風亭(ろふうてい)

 

渉成園園内マップ

 

 《渉成園(枳殻邸)地図》

 

「枳殻邸は都会のオアシスやわ~」と友人が言っていたことを思い出しました。渉成園は約一万六百坪の敷地を有し、大小二つの池と数棟の茶室に加え、園林堂(持仏堂)と書院群で構成されています。趣のある建物や景色を楽しみながら庭園を散策すると、ゆったりとした気分になれます。「都会のオアシス」とはいい得て妙です。

(枳殻邸をご存知ですか?~東本願寺の飛地境内地「渉成園」:村川久夢)

 

 

 

 

枳殻邸を舞台にした村川久夢の短編小説です。主人公・未来(みらい)は枳殻邸で梅の生け花を見たことがきっかけで華道に魅了されます。華道に生きる未来と次期家元・達也は、形式にとらわれず、花の美しさを表現することに共感して、惹かれ合うのですが……。そこには花の御法度が!

 

 【短編小説】京都 花の御法度〜伝統の壁も運命も超えた魂の物語〜

 

 

『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』

村川久夢は京都生まれの京都育ち。一人の京都人の目を通して、京都や京都人について、拙書『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』に書きました。

戦争や政争が絶えなかった京都で、生き抜いて来た京都人の知恵を、また、観光化されていない日常の京都や地元の人に愛されている京都の穴場、食べ物やお店についても新著に書きました。     

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 「ああ、京都人シリーズ」は、一京都人として、京都の魅力を描いたエッセイ集です。あなたの知らない素顔の京都についてお伝えします。下記ボタンからどうぞ。

 

 

 

 

 

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