ああ、オトーチャン~愛すべきわが父~(その7)

<50代の悩み~親のこと~>

 90才の父と57才の私。

老人になってボケて来ている父と、

実は天然ボケだった私の

ちょっと笑える日常を書いた

「ああ、オトーチャン」も

(その7)になりました。

 

先日、50代の悩みのNo.1は

「親のこと」だと知りました。

 

「ああ、オトーチャン」に

共感して下さる皆様も

きっと「親のこと」を

抱えていらっしゃるのだと思います。

 

父と私の日常の一コマを描いた

「ああ、オトーチャン」を読んで、

笑って頂ければ幸いです。

 

<何のために書いたの?>

外出する時、前もって父に

「病院に行きます。昼前に出かけます。

3時頃帰ります」のように父に言います。

父が「紙に書いて」と言うので、

そのように紙に書きます。

出かける時、出かける私に父が言います。

「どこ行くにゃ?

何時頃に帰ってくるんや?」

何のために前もって言って、

紙に書いたのやら・・・

 

<理解不能・・・>

父はコンビニで買った個包装の甘納豆を

全部開封して、

ジャムの空き瓶に入れてから食べる。

そして、同じくコンビニで買った

甘さ控えめのコーヒーに

砂糖を入れて飲む。

父の行動はなかなかに

理解不能だ^^;^^;^^;^^;

編集する

 

 

<おかしくないねん・・・>

食事を終えて食器を洗っている私に

父が言いました。

「まだ、ラジオ体操の放送が

始まらへんねん。おかしいな~???

6時半まわってるのに・・・」

あのな、オトーチャン、

さっき食べたのは朝ごはんと違って、

晩ごはんやねん。

今は夕方の6時半なん。

ラジオ体操が始まらへんのは

おかしくないねん・・・

 

<古歯ブラシ>

戦中戦後の物資不足時代を

生き抜いてきた父は物を捨てない。

古歯ブラシをいっぱいためて

洗面所に置いている。

どれが今使っている歯ブラシなのか

よくわからないほどに。

でもなオトーチャン、

私の歯ブラシで洗面所掃除するの

止めてくれへん?

私、その歯ブラシで

今、歯みがいてるねんけど・・

 

<ちょっと多いな>

父のご飯をよそうと「ちょっと多いな」と父。

少し減らして渡すと

「もうちょっと入れて」と再度父。

少し入れると「これでええわ」と父が言う。

私の目には最初の量と

減らしたり増やしたりした後のご飯の量が、

どれだけ違うのか全くわからない・・・

 

<竹輪事件>

生協の配達係の方や新聞の集金係の方に

板チョコをプレゼントすることが父の楽しみ。

昨日、父が言った、

「チョコあげよと思たらチョコがなかった」

「それでどうしたん?」と私が尋ねると

父は澄ました顔で

「袋入の竹輪をあげた」と言った!

驚く私に父は重ねて言った、

「今日は竹輪もないしカマボコにしよかな~」

 

<入歯>

今朝6時に父に起こされた。

下側の入歯がなくなったらしかった。

早朝から父娘で入歯の捜索だった。

(無事に見つかりました。

外すのを忘れて眠ったらしく、

ベッドの中にありました)

 

<冷蔵庫に入れないで!>

頂いたお団子のパッケージに

「固くなるので冷蔵庫に入れないで下さい」

とメモを添えて置いた。

嫌な予感がして冷蔵庫を開けると、

「冷蔵庫に入れないで下さい」

と書いたメモ紙をわざわざテープで留めて

冷蔵庫に入れてあった。

父の仕業らしい。なんでやねん!!

 

<生存確認>

明け方ウトウトしていると、

「オトーチャンが亡くなったで」

と誰かが私を起こしに来た。

「ええ~!オトーチャン~!

じゃけんにせんと、

もっと優しくしてあげたら良かった~~」

と悲しくて泣いた。

でもよく考えると、

私を起こしに来てくれたのは

父だった気もする。

夢だったようだ。

父の部屋に生存確認に行くと、

父はいつものように

機嫌よくコーヒーを立てていた^^;^^;^^;^^;

 

<被害者判明!>

ガス漏れ警報器の交換に

係のオニーサンが来てくれはった。

前にも来てくれてはって、

その時、私は留守していた。

オニーサンいわく、

「前、娘さんはお留守やったので、

お父さんが恐縮して、

帰り際、僕に竹輪をくれはりました~!」

父の竹輪事件の被害者判明!!

ガス漏れ警報器の交換に来て下さった

オニーサンでした^^;^^;^^;^^;

 

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*鬱・夫の死を克服した作家&

インナーチャイルドカードセラピスト

村川久夢(むらかわ くむ)

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