【短歌が楽しい!】久夢の短歌「9月のベスト5首」発表

 

 

 

最近、短歌が人気です。SNS上での共有や、アプリを通じた投稿で、多くの人が自分の感情を短い詩に込める楽しさを発見しています。5・7・5・7・7の31文字で表す短歌。短歌の楽しさは何だと思われますか? 

 

自分の感情を、ことばを言い換えたり、削ったりして表現するのは、本当に楽しいです。31文字ぴったりに、ことばがはまった時は、パズルの最後のピースがはまったような、爽快感と満足感でいっぱいです。ことばのセンスがよくなるようにも感じます。

 

短歌の美しさは、31文字の中に感情を凝縮できることにあります。9月という季節に感動した瞬間を、私のベスト5の短歌で感じ取ってください。

 

 

私は「5・7・5・7・7」という短歌アプリを利用しています。このアプリは、X(Twitter)と連携していて、毎回、Xにも短歌をシェアしています。Xでたくさんイイネを頂いた短歌ベスト5を発表します。

 

 

1位

カレンダー眺めて描いた拙い絵

それでも秋を感じて楽し

 

 

 

この短歌は、ずいぶん前、参加賞の文具券欲しさに、コンテストに応募した絵を見て詠みました。絵は、カレンダーを見て、描きました。フランスかベルギーの修道院だったと思います。思いがけず一次審査をパスしました。記念にこの絵をパズルにしてもらいました。

 

 

1位

夕暮れは人恋しさが忍び寄る

スマホ見つめて迷う指先

 

 

 

この短歌は、暑さがやっと去り、夕方は肌寒いくらいになった特に詠みました。肌寒くなると、人恋しくなって、恋人や友だちの顔が浮かぶでしょう。でも、特に用はないので、電話したものか、どうかをためらっている心境を短歌にしました。

 

 

3位

九月とは思えぬ暑さ汗ながれ

アイス食べつつ秋待ち焦がれ

 

 

 

この短歌は、9月も中旬なのに、いつまでも猛暑がつづき、汗を流しながら、アイスを食べていた時に浮かんだ短歌です。秋になって、涼しくなるのを待ち焦がれる心境を詠みました。

 

 

4位

渚にて彼と拾った貝殻よ

覚えているか打ち寄せる波

 

 

 

この短歌は、はがきサイズの絵を見て詠みました。はがきサイズの絵を描くのも好きで、貝殻の形、濃淡、陰影などをしっかり見て、水彩色鉛筆とキラキラ顔彩で描いたものです。左の貝殻は、描くのに一苦労。夢中で描いていると、貝殻が聞いていた波の音が聞こえるような気がしました。それを短歌にしました。

 

 

5位

猫の夢温かみさえ感じられ

目覚めて涙愛猫恋し

 

 

 

この短歌は、昨年、愛猫二匹が虹の橋を渡ってしまった寂しさや悲しさを詠みました。若い頃、死は遠い存在でした。どんなに嫌でも、猫も死んでしまうのだなと思い知りました。今は心に痛みを感じながらも、猫が愛をくれたことに「ありがとう」と思います。

 

 

いかがでしたか? あなたのお気に入りの短歌は、ベスト5に入っていましたか? この中で、あなたが気に入られた短歌はどれかを、是非、コメントで教えて下さいね。

 

 

9月1日から、ほぼ毎日、短歌を詠んでいます。全部で35首あります。たくさんありますが、よかったら読んで下さい。

 

カレンダーめくりて心新たにす

澄んだ空気が心地良い朝

   

梨を剥く母の姿がにこやかで

夢だと気づき涙する朝

 

*この頃、96歳の父の状態が悪くなり、9月7日には亡くなりました。父を心配する気持ちや、父の死に動揺している心境を詠んだ短歌が多いです。

 

高齢の父の退院連絡に

安堵で潤む目頭ぬぐうに

 

エアコンを止めて夏がけ身にかける

秋の気配の夜明けまえ

 

弱りゆく父の姿が悲しくて

秋空澄めど心は曇る

 

わが思い綴る歳月積み重ね

進むべき道やっと見つけた

 

ジタバタともがく時こそ苦しくて

覚悟決めれば新たな境地

 

眠るよに穏やかな死顔で

天に旅立つ父すこやかに

 

施設より無言の帰宅父かなし

共に住みし日胸に去来す

 

父逝けど心の中にいつもいて

会いたい時はいつでも会える

 

 

*次の短歌は他愛のないものですが、父のことばかり短歌にしていたので、日常のことを詠めて、ホッとしたのを覚えています。

  

こんがりと焼けたトースト美味しいな

力もらって今日が始まる

 

心地良い朝の空気に誘われて

目覚し止めて惰眠むさぼる

 

おはようの挨拶かわす人がいて

憂鬱な朝に楽しみひとつ

 

九月とは思えぬ暑さ汗ながれ

アイス食べつつ秋待ち焦がれ

 

眠らずに東雲の頃迎えると

頭は冴えて気持ち昂ぶる

 

日没が早くなったと感じれど

猛暑はつづく秋はいずこに

 

東雲の茜の空は清冽で

新たな思い胸に漲る

 

おかしいな?今日は九月の中旬だ

なぜかエアコン全開稼働

 

しみじみと月見る時は久々で

雑事に暮れる心を照らす

 

穏やかに朝餉(あさげ)いだく日常は

目立たぬけれどかけがえないもの

 

けだるくてことば浮かばぬそんな朝

それでいいよと自分いたわる

 

眠り足り爽やかな朝わかれども

やまぬ悪癖夜更かし好み

 

軒下で健気に咲いた仏桑花

憶えているか常夏の空

   

猫の夢温かみさえ感じられ

目覚めて涙愛猫恋し

 

少し前は数十年 

幼き日は半世紀前

ああ加齢かな

 

夜明け前闇は深い一番に

永遠に光が差さぬかのよに

 

夢に見た笑顔の母は台所

美味しい料理いつもの会話

 

 

*やっと涼しく秋らしくなった頃の短歌です。空の色や雲の形が変化して来たこと、絵や写真を見て感じたこと、視覚的なことも短歌に読むようになりました。

 

 

ひんやりと日暮れの空気冷たくて

やっと来たかと秋を歓迎

 

暑さ去り涼しい空気うれしいが

遠ざかる夏心寂しい

 

モンブラン栗だと思い頬張れば

味つけ白あん!されど美味しい

    

空の色雲の形も変わりゆく

そっとそっと季節うつろう 

 

夕暮れは人恋しさが忍び寄る

スマホ見つめて迷う指先

 

渚にて彼と拾った貝殻よ

覚えているか打ち寄せる波

   

いじめられ居場所ないわれ図書室で

読書する時自由な世界

   

カレンダー眺めて描いた拙い絵

それでも秋を感じて楽し

 

 

以上が、私の9月の短歌です。どれが心に響きましたか? 

 

短歌は、ことばの中に自分の思いを詰め込む魔法のようなものです。日々の感動や気づきを短歌に詠むことで、心が豊かになり、人生に彩りを添えてくれます。短歌は、思わぬ発見や自分の中の新しい感情を引き出してくれる不思議な力を持っています。あなたも、今日から是非、一つ短歌を詠んでみませんか?

   

あなたも短歌の楽しさを一緒に体験してみましょう。 コメントであなたの感想や短歌をシェアしていただけると、とても嬉しいです。

 

短歌アプリ「5・7・5・7・7」で、詠んだ短歌をスマホで気軽に投稿できますよ。Xにも連携しているので、Xにも縦書き画像で投稿できます。アプリやXで、短歌仲間もできました。

 

短歌アプリ「5・7・5・7・7」は、こちらからダウンロードできます。

<短歌アプリ「5・7・5・7・7」>

   

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢

 

 

*----------*

 

秋の世界遺産「西本願寺」

 

秋は京都が一番美しい時です。そんあ風情ある京都を訪れて、短歌を詠んでみませんか? 感動的な出会いがたくさんあると思います。その一コマを短歌の31文字で表すのは素敵です。

 

村川久夢は、京都生まれの京都育ち。一人の京都人の目を通して、京都や京都人について、拙書『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』に書きました。また、観光化されていない日常の京都や地元の人に愛されている京都の穴場、食べ物やお店についても新著に書いています。

 

この本を片手に京都を散策し、素敵な短歌を詠んでみるのもいいと思います。 本は下記でご案内しています。 

 

 

 

『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます』

   

*電子書籍(Amazon Kindle「読み放題」に登録されている方は0円でご購読いただけます。一般価格は700円です)下記よりお申込み下さい。

 

*村川久夢著『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』1章無料公開中 

『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』Amazonご購入ページ

  

本書で、京都好きな方はもっと深く京都を好きになり、今まで京都と縁がなかった方は京都を身近に感じて頂けると思います。ぜひ「あなたの知らないもうひとつの京都」を見つけてください。

   

   

  

 

*----------*

 

 

*村川久夢ホームページトップには、新著『ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~』に頂いた感想を多数掲載しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA