「打敷(うちしき)」とは何かをご存知ですか?
「打敷」とは、仏壇の中にあるお供え物などを置く卓(テーブル)を美しく飾るための布のことです。

仏教、特に浄土真宗において、仏様を敬い、その世界を美しく表現するために使われる「荘厳具(しょうごんぐ)」の一つです。

今は、仏壇がないご家庭も多いかと思います。お仏壇に向かう時や寺院で見かけられた時、ただの装飾品ではないことを、この記事ではお伝えしたいと思います。
▶打敷の刺繍が完成するまで
以前、「真宗教化センターしんらん交流館」で、打敷の刺繍ができるまでの過程が紹介され、美しく施された刺繍の技法とそこに込められた職人の技を見学したことがありました。

「真宗教化センターしんらん交流館」では、打敷の刺繍ができるまでの過程も紹介されていました。打敷の刺繍が完成するまでをご紹介しますね。

打敷の下絵

図案をもとに刺繍
▶「紋」について
「紋」についても展示や説明があり、紋の刺繍も興味深く感じたので、ここでも紹介します。
「紋」はもともと、平安時代に貴族が牛車や調度品に、草花や動物などをシンプルに文様化した紋をつけて、個人や他の一族と区別したのが最初だとされています。

紋の刺繍

紋の説明


▶阿弥陀堂上卓打敷を間近に見られた!
阿弥陀堂上卓打敷の図案と打敷を間近に見ることができました。

阿弥陀堂上卓打敷の図案

阿弥陀堂上卓打敷

龍の顔

「瑞雲(ずいうん)」:縁起の良い「瑞祥(ずいしょう)」の兆し
龍は、お釈迦様が悟りを開いた後、その説法を聞いて仏教に帰依した存在とされています。そのため、仏法の場であるお寺や仏壇を荘厳する際に欠かせないモチーフとなっています。
▶信者の魂を込めた「打敷」の物語
愛知県の真宗大谷派の寺院で文化4年(1808)に制作された打敷も展示されていました。

愛知県の寺院の打敷

布が非常に貴重だった時代、信者は、日常の生活の中で最も大切にしてきたものを惜しみなく仏様に捧げました。
特に東本願寺では、女性信者が自らの帯(おび)や着物といった財産であり思い出でもある布を寄進し、これを解いて打敷に縫い直すという行為が盛んに行われました。
打敷は、単なる飾りではありません。そこには、信者の深い信仰心が、文字通り縫い込まれているのですね。それは、帯や着物が「仏の衣」に変わる時だったのでしょう。
この行為は、世俗的な価値や私欲を捨て、人生のすべてを阿弥陀仏の救い(他力)に委ねるという、「全身全霊の帰依(きえ)」の心を示すものです。
打敷に使われた美しい刺繍の意匠の裏側には、「どうかこの布が、仏様への感謝と、私たち家族の救いの証となりますように」という、信者一人ひとりの切実で熱烈な願いが込められているのです。
鮮やかな錦糸で彩られた打敷も魅力的でしたが、私は信者が寄進された帯で作られた打敷にとても心惹かれました。

東本願寺(おひがっさん)は、小さい頃から親しんで来ました。御影堂や阿弥陀堂にも何度も入ったことがあります。でも、豪華な刺繍がほどこされた打敷を意識することはありませんでした。
打敷にはもともと信者の篤い信仰心が込められているのですね。打敷をご覧になる機会があったら、豪華な布に込められた思いを感じてみて下さいね。
(【ああ、京都人】祈りが込められた布~東本願寺阿弥陀堂「打敷」)

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