【ああ、京都人】七条通に息づく近代洋風建築~現役で活躍中

レトロな洋風建築

 

京都市を東西に通る七条通には、大正や昭和初期に建てられた洋風建築が、博物館や資料館にならず、今も現役で使われています。このブログでは、七条通にある近代洋風建築やその変遷を紹介します。

 

▶レトロな洋風建築見つけた!

 天気がいいので近所を散歩しました。京都市を東西に通る七条通。堀川通から新町通りまでの300mほどの間に、レトロな洋風建築がいくつもあるのです。これらは気づかずに通り過ぎてしまうほど、京都の街に馴染んでいます。

 

「今日は洋風建築を探してみよう!」と言う気持ちで七条通を歩いてみました。

 

堀川七条から七条通を東に少し歩くと、以前からよく知っていて、利用したこともある精肉店の建物が、レトロな洋風建築なのに気づきました。

 

調べてみると、側面と2階のベージュ色タイル張りは昭和初期に流行したようです。

また、2階部分の軒下に凝った装飾が見られます。その装飾で精肉店が洋風建築から、昭和初期の昭和レトロな印象を受けたのですね。

 

1階の店舗は、改装されているので、今まで2階の洋風建築部分に気づかなかったのでしょう。改装前、この店舗が建てられた時の姿を見たかったと、少し惜しい気持ちになりました。

 

側面と二階が昭和初期に流行したベージュ色のタイル貼り

 

二階の軒下に凝った装飾がみられる

▶旧村井銀行七条支店


精肉店から東に少し歩くと、立派な石造りの洋風建築が見られます。装飾をほどこした円柱形の石の柱、建物上部の装飾は、ギリシャの神殿をイメージさせます。

この洋風建築は、旧村井銀行七条支店だった建物です。大正3(1914)年に竣工しました。村井銀行は京都の煙草王・村井吉兵衛が創業した銀行です。

 

この建物は、以前はケーキとパスタのお店だったので、何度も利用しました。内部には金庫を改装した部屋がギャラリーになっていました。銀行の金庫だっただけあって、その部屋の扉が頑丈で重々しかったのが印象に残っています。

 

旧村井銀行七条支店

 

内部には金庫を改装した部屋もある

 

▶旧鴻池銀行七条支店

七条通を若宮通まで歩くと、クリーム色の洋風建築が見えてきます。

教会をイメージさせるゴシック風の大きな窓と建物上部の装飾が印象的なこの建物は、旧鴻池銀行七条支店です。1928(昭和3)年に竣工されました。

 

現在は結婚式場として使われているこの建物も、私が子どもの頃には、仏壇の工房として使われていました。建物の色も明るいクリーム色ではなく、濃いグレーだったように記憶しています。

 

旧鴻池銀行七条支店

▶旧富士ラビット社屋

 

旧富士ラビット社屋(現在は「なか卯」)

 

旧鴻池銀行から少し東に歩くと、七条通の南側にレトロな洋風建築が見えます。旧富士ラビット(旧日光社)の社屋だった建物で、登録有形文化財に指定されているのです。

 

【社名の日光を象ったといわれる塔屋の意匠や古典的な柱のオーナメント、1階正面の自動車の描かれたステンドグラスなど様々な要素が混じり合った建物として知られている。(「文化遺産オンライン」より)

 

私はこのなか卯が好きで、度々、利用しています。内部は普通のなか卯ですが、内部からも、ドアや窓の上部にある自動車が描かれたステンドグラスが綺麗に見えて、そこそこ広く落ち着けるので気に入っているのです。

 

東京から友人が来た時に、このなか卯で食事をしました。友人は「京都に来たのに、なか卯で食事するとは思っていなかったわ。でも、文化財の中で、なか卯のドンブリを食べるなんて、やっぱり京都だね」と感慨深げでした。

 

「登録有形文化財(文化庁)」「歴史的意匠建造物(京都市)」

 

▶歴史と文化を重視した建築の重要性

京都七条通の堀川通から新町通までの300mほどの間に、こんなにレトロな洋風建築があるのです。

京都国立博物館や京都文化博物館のように美しく立派に修復管理されているわけではありません。でも、大正時代や昭和初期に竣工された建物が、歳月にさらされながら、今も現役で使われているのが、大変興味深いです。

 

これらの洋風建築が、度々、改装されても取り壊されず、残されているのは、建築の基礎がしっかりしてるからでしょうか? 建築様式が美しいからでしょうか? 

これらは周辺の新しい建物とは違った洋風建築独特の重々しい雰囲気を漂わせています。大正、昭和初期から、時代を超えて生き残ってきた洋風建築は、現代の私たちに語りかけてくるようです。

 

これらの建物が、現代でも息づいているのは、何故だとあなたは、思われますか? これらの洋風建築より後、高度経済成長期に建設された建物が、すでに劣化し、取り壊されていることを考えると、私は、これらの洋風建築が、私たちに大切な何かを教えてくれているように感じます。

 


洋風建築は、装飾や構造に職人の高い技術が込められています。

また、建築素材は重厚な石材やタイルが使われ、デザインも耐久性を持たせるよう設計されていたのです。

文化面でも、西洋文化の影響や歴史的な背景が込められており、その文化的価値が見直され、保存されています。洋風建築は、年月を経ても朽ちないよう設計されたため、現在でもその美しさを保っているのです。

 

もちろん大正、昭和初期の洋風建築にも、建物の維持や管理の難しさ、コストなどの否定面はありますが、私たちは、現在も保存され、使用されている洋風建築から、歴史と文化を重視した持続可能な建築の重要性を学ぶことができると感じます。

 

また、あなたは、有名な観光地だけではなく、京都の町並みにすっかり溶け込んでいるレトロな洋風建築を探すことで、京都の歴史の長さを感じられるでしょう。たとえば、旧鴻池銀行七条支店の真横を通っている若宮通は、豊臣秀吉の「天正後割」でできた道です。

 

京都の街に馴染んだ近代建築を探すことで、京都の歴史の長さを実感されるでしょう。是非、観光案内には載っていない、ツウの京都旅を楽しんで下さいね。

 


七条通と新町通の交差点南西角にある「なか卯新町店」は七条通に面しています。ここから西へ、堀川通の交差点までの約300mの間に、ブログで紹介した近代洋風建築があります。目印になるので、地図を掲載しますね。

なか卯新町店」:京都府京都市下京区七条通新町西入夷之町721

 

<周辺地図>

 (【ああ、京都人】七条通に息づく近代洋風建築~現役で活躍中:村川久夢)

 

 

 

 

村川久夢は、京都生まれの京都育ちです。拙書『✨️ああ、京都人~今を生き抜く知恵おしえます~✨️』には、一人の京都人の目を通した、ガイドブックには載っていない京都の魅力を紹介しています。この本を片手に京都を散策してみませんか。

 

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京都在住セラピスト作家:村川久夢

 

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