地名はその土地独特の読み方があって、読むのが難しいですね。京都にも難読な地名がたくさんあります。本ブログでは読むのが難しいと感じた京都の地名5つを選んで、由来を調べました。調べてみて、難読な地名には、歴史や逸話が残されているのだなと感じました。
<難読だと思う京都の地名5つ>
村川久夢が難読だと思う京都の地名5つをあげてみました。
1、不明門通
2、艮町
3、太秦
4、皀莢町
5、先斗町
<読み方と由来>
読み方とその由来を調べてみました。どの地名も読み方は知っていましたが、由来は全く知りませんでした。書き出して見ますね。
1、不明門通(あけずどおり)
天正18年(1590)豊臣秀吉の都市改造に際して開かれた道。松原通の北に因幡堂平等寺があって、正門がこの通りに面していたが、常に鎖をして開かなかったので、通りを開くに当たって名づけたと言う。
2、艮町(うしとらちょう)
西本願寺の寺内で最も早くできた町の一つ。町名は西本願寺の艮(北東)にあたることに由来するという。
3、太秦(うずまさ)
5世紀後半、秦酒公(はたのさけのきみ)は、詔(みことのり)のおかげで一族を統制することができたので、お礼として絹等を朝廷に献上した。天皇はこの行為をめで「兎豆満佐(うずまさ)」の姓を与えた。この逸話が地名の由来だと言われている。
4、皀莢町(さいかちちょう)
平安京の条坊では左京の北辺二坊南側に当たり、官衙(かんが)町の「内教坊町」の地である。昔、この地に皀莢(さいかち)の大樹があったという。
5、先斗町(ぽんとちょう)
この地が先斗町と呼ばれるようになった時期は不明であるが、人家が鴨川原の片側で先端に位置することから「先斗」と称されたという。ポルトガル語のポンタ「先」、ポント「点」の意にちなむ命名。
由来は井之口有一・堀井令以知著『京ことば辞典』、「京都の難読地名・珍しい地名(地名アラカルト)」を参考にしました。
<難読な地名には逸話や歴史が!>
近所を歩いていたら、昔懐かしい琺瑯引きの街区表示板を見かけました。それが「艮町(うしとらちょう)」でした。私はまず「艮(うしとら)」が「北東」を表すことも知らず、読み方をぼんやり知っていただけでした。
そこで読み方は知っているけれど難しい地名を調べてみることにしたのです。
平安遷都以前の呼び方、平安京の条坊、豊臣秀吉の都市改造、そして、ポルトガル語まで登場しました。いや~本当に驚きの連続でした。京都の町の長い歴史を感じました。難読な地名には、その土地ならではの歴史や逸話が残されているのだなと感じました。
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