「70歳になって敬老乗車証をもらったら、急に気分が老け込んで、やる気なくなった。落ち込んでしまったわ」と知人女性が言いました。60代から70代のように年代が上がる時、急に老け込んだように錯覚するのかも知れないですね。彼女は、高齢になって成功した偉大な先人から大切なことを学びます。
*年齢を重ねても遅すぎるなんてない
彼女は、このことを知って元気を取り戻しました。シンプルなことですが、「年齢を重ねても遅すぎるなんてない」と実感すると元気になれます。
✿もう年だし遅すぎる✿
敬老乗車証の話をキッカケに、彼女はこんな不安を話してくれました。
- 年をとっていろいろなことが出来なくなった
- 気力体力が衰えてきた
- 何かを始めたいとおもってももう年だし遅すぎる
- 先が見えない
私は自著『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』で書いたアメリカの国民的画家グランマ・モーゼスのことを思い出しました。グランマ・モーゼスは、75歳から独学で絵を描き始め、国民的画家と呼ばれるまでになった女性です。私は、彼女にグランマ・モーゼスの話をしました。
彼女は、グランマ・モーゼスが、75歳と高齢になって絵を描き始めたこと。美術教育を受けず独学だったこと。自分にできることから始めて成果を収めたことに興味を持ちました。「私もまだまだやれる」「遅すぎるなんてない」と気づいたのか、元気を取り戻して、明るい表情になりました。
✿遅すぎるなんてないから✿
知人が興味を持った話がもう一つありました。それは92歳の私の父の話です。私の父は、普通のおじいさんですが、自分を「おじいさん」だとは、思っていません。
90歳の時に骨折して、寝たきりになった時期がありました。家族は、「これは寝たきりになるな…」と諦めていました。ところが父は、「ワシは、90歳やけれど、100歳の人と比べたら10歳若い。また歩けるようになる」と断言するのです。実際、言葉通り、また歩けるようになりました。
父が「歩けるようになるなんて無理!年をとりすぎている」と諦めていたら、もう歩けるようにはならなかったと思います。知人は、父が92歳になった現在、杖をつきながらでも、歩いているのを知っています。父の骨折の話からも、諦めないことの大切さに気づいてくれたようでした。
✿人生の財産に気づいて✿
シンプルなことですが、「年齢を重ねても遅すぎるなんてない」と実感すると元気になれます。
それに、出来なくなることもあるけれど、できることもあるのです。それに、昔はできなかったことで、出来るようになったこともあるのです。年齢を積み重ねた人生の財産も増えているのです。「遅すぎる」というネガティブな黒雲が人生の財産を見えなくしてしまっているのかも知れないですね。人生の財産に気づいて下さいね。