【復職が不安なあなたへ】不安を緩和する論理的な方法

10年前、私は公立中学の教師でした。鬱で休職年限ギリギリまで休み、新年度からは復職に迫られていました。

10年前の日記を見ると、何度も管理職と面談しています。本当に落ち着かない嫌な気持ちでした。私のブログを読んで下さっている方のなかにも、復職を控えて、落ち着かない方がいらっしゃるのではないでしょうか?復職を控えた不安で落ち着かない時にすべきことを書きました。

  • 1)「悲観的思考パターン」に陥っていないかチェックする 
  • 2)「過ぎたことを悔やんでも先のことを思い悩んでもしかたがない」と割り切り、今できることをする

 

✿管理職と復職の面談✿

10年前の今頃、私は復職を巡って、何度も管理職と面談を重ねていました。鬱を患う私を退職させたい管理職には、パワーハラスメントとしか言えないようなことをしつこく言われました。

 

<10年前の日記より>

1月9日、16日と復職に関して2回上司と会った。 二度目に会った時は、4月から復帰の確認だった。 復職の確認をした後、職場の厳しい現状を聞かされた。

上司と話した後、ものすごい不安感、恐怖感、復職を決めたことに対する後悔の念に襲われた。 気分がとても不安定になった。

藁にもすがる思いで、否定的な感情が湧いた時に書くように言われている 認知行動療法で使っているノートを開いた。でも心は不安・恐怖・後悔でいっぱいになっていて、 ノートを書くエネルギーがなかった。 (10年前の日記より)

 

✿悲観的思考パターン✿

当時、私は臨床心理士さんのカウンセリングで認知行動療法を行っていました。今でも何となく覚えていますが、認知行動療法のノートを書くのは本当に大変でした。鬱っぽい時などは全然書けませんでした。あの日も書けなかったようです。

 

<10年前の日記より>

ノートが書けなくて、なんとなくパソコンに向かって、 「認知行動療法」と入力して検索してみた。あるサイトに「悲観的思考パターン」が箇条書きされていた。

「悲観的思考パターン

  • ①十分な根拠もないにもかかわらず、断定してしまう
  • ②all or nothing的思考である
  • ③ものごとの悪い面だけをみてしまう
  • ④すべて自分の責任だと考えてしまう
  • ⑤物事を自分の感情を基準にして断定する

 

以上5つのパターンが書かれていた。なんだかハッとして認知行動療法のノートを再度開いた。今度は何とかノートに否定的感情やその感情を呼び起こした状況、その時現れた感情やその根拠などを書き込んだ。少し気持ちが整理できた。

 

  • 「整理した自分の気持ち」
  • ①やってみない先から駄目なことばかり予想するのはナンセンス。
  • ②(自分が復帰することは)必要とされていない面もあるが、役に立てる面もある。 (自分の復帰は)100%悪いことばかりではない。
  • ③人間関係を築くことは、大変かも知れないが、誠意をもって物事に対処すれば誠意は伝わるのではないか。

ノートを書き終わると少し気持ちが落ちついて来た。 (10年前の日記より)

 

✿過ぎたことを悔やんでも先のことを思い悩んでもしかたがない✿

その日、頑張って認知行動療法のノートを書いた甲斐あって、私は自分なりに納得できたようです。

 

<10年前の日記より>

過ぎたことをあれこれ思い悩んでもしかたがない。まだわからない先のことを思い悩んでもしかたがない。復帰するまでの残り2ヶ月、どうしようもないことを悩んで過ごしても2ヶ月、今できることをして過ごしても2ヶ月。だったら出来ることを地道にやろう。そんなふうに思った。

 

実際に復帰するまで、また不安や恐怖を感じることもあるだろう。でも不安になったり怖くなったりするのはしかたがない。不安や恐怖を感じた時は、 自分が「悲観的思考パターン」に陥っていないかチェックして、 復帰までの日をできるだけ有意義に使いたいものだ。(10年前の日記より)

 

今回、この日記を取り上げたのは、復職前で過敏になっている時、「悲観的思考パターン」に陥っていないかをチェックすることが大事だと感じたことがまずあります。

 

それから、「悲観的思考パターン」に陥っていないかをチェックした後に、私が納得出来た内容がとても大事だと思ったからです。

 

「過ぎたことをあれこれ思い悩んでもしかたがない。 まだわからない先のことを思い悩んでもしかたがない。復帰するまでの残り2ヶ月、 どうしようもないことを悩んで過ごしても2ヶ月、 今できることをしてすごしても2ヶ月。だったら出来ることを地道にやろう」

 

私は復帰までの2ヶ月間を当時毎日通っていた心療内科のデイケアルームで、大好きなかぎ針編みをしたり、デイケアの絵画プログラムや書道プログラムに参加して、絵手紙を描いたり、習字をしたりして過ごしました。

 

今、復職を控えて不安なあなた。まずは、「悲観的思考パターン」に陥っていないか、チェックしてみて下さい。そして、「過ぎたことを悔やんでも、先のことを思い悩んでもしかたがない」と割り切り、今できることをして、心を休めてあげて下さいね。

 

 

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