インナーチャイルドカードセラピーの
創始者イーシャ・ラーナーさんの
セミナーを受けた時、
「元型」（アーキタイプ）という言葉を
何度も聞きました。
実はその時、「元型」が意味するものを
私はほとんどわかっていませんでした。
インナーチャイルドカードは、
フェアリーテイルタロットとも呼ばれ、
タロットから生まれたカードなので、
タロットの勉強もするようになりました。
そして少しずつ「元型とは何か？」
ということがわかって来ました。
今日は「元型」とは何か？
なぜインナーチャイルドカードや
タロットのリーディングに
「元型」の知識が必要なのかを
お話したいと思います。
＜「元型」とは何か？＞
「元型」を検索して記事を読みましたが、
全然意味がわかりませんでした。
鏡リュウジさんの『タロットの秘密』を
読んだ時、初めて「元型」が
意味するものがわかった気がしました。
また今回は、
同氏の『神託のタロット』を読んで、
「元型」に対する理解が深まりました。
鏡リュウジさんは、「元型」について、
次のように書かれています。
＊『神託のタロット』
「『元型』とは、歴史上のどの地点の、
どの文化に属する人間の人生にも
見られる経験パターンのことだ」
（『神託のタロット』より）
この経験パターンは、
人間の経験の中に深く根ざしていて、
自然の一部のように見えます。
たとえば、誕生は元型的経験と
言うことができます。
どんな時代でも、
人は誕生したから存在するからです。
また、誕生は心理的な元型でもあると
同書には書かれています。
「新たなことを始めたり、
人生の新たなステージへ
入ったりするたびに、
そこには必ず誕生の感覚が存在する。
そして、誕生は、別の主観的状況を
生んだり誘発したりすることが多い。
誕生とは、肉体的レベルであろうと
心理的レベルであろうと、
母親の子宮という穏やかで
居心地のよい海を去ることを
意味するからだ」
（『神託のタロット』より）
同書では他にも元型の例として、
「死」や「思春期」が上げられていました。
誕生も死も思春期も、
歴史上のどの地点の、
どの文化に属する人間でも
経験することです。
この経験のパターンが
元型なのだとわかって来ました。
＜タロットと「元型」の関係＞
ではタロットと「元型」は、
どんな関係があるのでしょうか？
タロットへのアプローチ方法は、
２つあります。
１つは事実に基づく歴史的アプローチ。
もう１つは元型に基づく
心理的アプローチです。
「心の想像力の世界では、
経験は因果関係でつながるのではなく、
それがもつ意味によって結びつく」
（『神託のタロット』より）
内面世界では、現実の世界とは
異なるパターンが働いています。
心の世界を理解しないと、
タロットカードの奇妙な偶然が、
恐ろしく不安に感じられてしまいます。
「実人生の経験同様に、
心で体験する誕生や死、思春期がそれで、
私たちはこうした経験に、
人生の様々なステージで、
様々なレベルで、繰り返し出会う。
そのたびにそれにふさわしいカードが
現れて、その意味を教えてくれるだろう。
（中略）
タロットカードは、人の心理状態を
鏡のように映して「予言」する。
絵柄が表す元型的意味は、
カードの読み手の無意識の琴線に触れて、
それまで知らなかった依頼者の知識や
状況にまつわる洞察を生みだす」
（『神託のタロット』より）
カードの読み手は、このように
カードの絵柄が意味する
人生の元型的パターン、
つまり歴史上のどの地点の、
どの文化に属する人間の人生にも
見られる経験パターンや流れを
感じ取ることで、
セッションの依頼者の状況を洞察し、
依頼者にアプローチするのです。
だからリーディングには、
カードの絵柄が意味する
人生の元型的パターンや流れを
感知している必要があるのです。
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