✿「もったいない!」と批難された✿
「私はダシを取ったことがありません。
ダシを取るのも
ダシがらの処分も面倒だし。
ダシがらは上手に使えずに
結局いつも捨ててしまいます」
とSNSに投稿したことがありました。
すると、「もったいないでしょう!
僕の母はいつもダシがらを取っておいて、
佃煮にしてくれますよ!」
とある男性からコメントが来ました。
「はい、ごもっともです!」
とは書きませんでしたが、
複雑なイヤな気分になりました。
✿ダシを取るのが面倒✿
「ダシやダシがらのことで
複雑なイヤな気分になるのは
なぜなんだろう?」
と疑問に感じました。
亡くなった私の母は、
いつも昆布と鰹節でダシを取って、
美味しい料理を作ってくれました。
ダシがらも上手に保存して、
美味しい佃煮を作ってくれました。
ダシを取った方が美味しいし、
身体にも良いことはわかっていますが、
私はダシを取るのが面倒なので、
だしの素専門です。
ダシがらはひと手間加えれば
美味しい箸休めになることは
知っていても、それもできません。
たま~~にダシを取った時は、
ダシがらをすぐ捨てることに抵抗があって、
冷凍保存することはするのですが、
結局は活用できず捨ててしまうのです。
✿ライフスタイルも価値観も違う✿
でも、よく考えてみると
人はそれぞれ
ライフスタイルも価値観も
違いますよね?
母は、家族が喜んでくれるから、
鰹節やだし昆布を買って、
丁寧に出汁を取って料理していました。
ダシがらも上手に活用して
無駄にしませんでした。
母がダシから取った料理は
美味しかったし、
ありがたかったです。
母のようにダシを取って、
ダシがらも上手に活用している人は、
偉いなと思います。
でもだから
「私もそうしなければならない」
ということにはならないと思うのです。
✿各自のライフスタイルを尊重する✿
「マメにダシを取らないのは無精者」
「物を粗末を粗末にするとバチが当たる」
無言の圧力というのか因習というのか、
それに責められているような気持ちに
なる人は多いのではないかと思います。
私はダシを取ることや
ダシがらのことを考える時、
ちょっとオーバーかも知れませんが、
「罪悪感」「自責の念」「後ろめたさ」
が頭をかすめ通ります。
正直、煩わしいです。
それに本当のところ、
「ダシを取らないなんて無精者でしょ!」
「物を粗末にしてもったいないでしょ!」
なんて誰が言ったのでしょうね?
それは一般的な風潮のようであって、
本当は自分が思い込んで
自分を責めている気もします。
ダシを取らないで
だしの素を愛用している私には
私の都合があり、
私の価値観があるのです。
ダシを取って料理したい時は、
ダシを取ります。
やる気になれない時や
時間がない時は、
だしの素を使います。
それだけのことなんですよね。
無言の圧力や因習よりも
それぞれのライフスタイルや価値観を
尊重したいですね。
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