AI時代にこそ輝く、人間にしかできない教育~心を動かす5つの力

2026年現在、学校現場では「不登校の増加」「自己肯定感の低下」「学習意欲の欠如」などの問題が依然として深刻です。

 

 

一方で、AI教材やAIチューターが急速に広がり、理解力のある子はどんどん伸ばせる時代になりました。

しかし、AIがどれだけ賢くなっても、AIは勉強したくない子・心を閉ざしている子の「やる気」を引き出すことはできないのです。

私は教師時代にやる気になれなかった生徒が、やる気を出す瞬間に何度も出会いました。

今日は、実際、AIに「AIの得意分野・不得意分野」を尋ねながら、AIでは代替できない5つのスキルを紹介します。

これらはこれからの学校や家庭で、ますます重要になると痛感しています。

 

教師時代、授業中に寝ている子、テストで解答用紙に名前だけ書いて白紙で出す子、テストの点数が一桁の子がいました。

 

 

周りの優秀な先生方は「将来困るのに、なぜ勉強しないんだろう……」と不思議がっていました。

でも、私自身、数学が大の苦手で、授業がぜんぜんわからず授業中に寝てしまったこともありました。テストで9点を取ったこともあったのです😱

だから、授業中寝ていたり、白紙答案を出したりする生徒も「好きでやっているのではない」ことが痛いほどわかりました。

私は、寝ている生徒にも「勉強する気になったらいつでも教えてあげるし、来なさいね」と声をかけました。生徒は口では「誰が行くか!」と言いつつも、悪い気はしなかったようです。

AIは生徒が「寝ている」という事実や表面上の行動は検知できますが、「なぜ今この子が寝ているのか(家庭の問題、睡眠不足、心の孤独、昨夜の出来事…)」という本質的な理由まではわかりません。

それは人間的な「感じ取る力」が必要です。

 

 

つまり、AIは「寝ている理由」をデータで分析できますが、その子が今、どんな孤独や挫折を抱えているかを「感じて」寄り添うことはできないのです。

 

テスト前には、家庭学習用課題を工夫して作っていました。B4用紙を半分に折る形式で、左側に重要英文、右側にその英文の日本語訳。

その家庭学習課題の用紙を折って、英文を見て日本語で意味を書き、開いて答え合わせ。それができたら、次は日本語を見て英文を書く。

家庭で教えてもらえる環境がない子でも「これならできそう」と思えるように、家庭学習のハードルを下げました。

この家庭学習用課題に真面目に取り組むと、定期テストで40点くらいは取れます。寝ていた子たちも、本当はテストの点数が一桁は嫌なので、意外と真面目にやってくれました。

今はAIが似たような適応型プリントを瞬時に作れる時代です。

しかし、AIは「本当の気持ち」を感じていません。AIは「この子は過去に似た問題で70%成功したから大丈夫」と計算しますが、今日のその子の体調・家庭の事情・好き嫌いという感情面はわからないのです。

AIにたずねたら、「あなたがB4プリントを工夫したときの『この子のために私が考えた』という温かさや、『君ならできるよ』という目線は、AIのプリントには乗りにくいです」という回答でした。

「教えてくれる人がなくても家庭学習できるように、先生が作ってくれたんや~」という特別感が出せません。

また、AIは一時的にモチベーションを上げられますが、長期的な「やる気スイッチ」、つまり「自分から進んで取り組む習慣」という心の土台を作ることはできないとも答えてくれました。

 

 

まだ人の寄り添いが優位であり、たいへん重要なのです。

 

たとえば、定期テストで得点が30点でも、

「前は白紙だった問題に2つ答えられたね」

「試験前に頑張ったのがわかるよ」

と、具体的に努力を認めました。

 

 

的外れな褒めことばは逆効果ですが、一生懸命に頑張ったところを認められると、生徒は本当にうれしいようでした。

家庭学習課題に取り組むと、一定の点数が取れることがわかると、定期テスト前には「先生、早く家庭学習のプリントくれや~」と自分から言ってくるようになりました。

 

教師からノート提出や家庭学習を促しても、なかなか続かないし、力もつきません。

そこで「教えてください」と生徒自身から言ってくるまで、根気強く待ちました。待つのは簡単そうで、とても難しい! 教師の方も焦ってきたりするのです……。

でも、自分から「教えて下さい」と言ってきた生徒は、本当に伸びました。

焦らず見守り、生徒が「やってみよう」と思えるのを待つ「人間の余裕」が、子どもの主体性を育てるのです。

 

やる気が出ると生徒は劇的に変わります。問題範囲を指定し、自己採点させて、わからないところだけ質問させる。

 

 

こちらが困るほど、熱心に質問にきたり、次の課題を取りにきたりするのです。

英語の指導しかしなくても、勉強の仕方がわかるのか、他の教科の成績まで上がる生徒もたくさんいました。

周りが驚くほど、成長するのです。

AIは優秀な個人教師になれますが、「この子が一生自分で学べるようになる」長期的な習慣を、心から願って育てるのは人の役割です。

 

2026年、AIは理解力のある子を効率的に伸ばします。

でも、心が折れやすい子、不登校傾向の子、学校に行く意味を見失っている子は、これからも増えるでしょう。

そんな時こそ、教師(親)の真価が問われます。

「生徒に寄り添う」は、口で言うほど簡単ではないのです。でも、進んだAIを上手に使いながら、人間にしかできない「心を動かす教育」を続けることが、これからの教育の鍵です。

 

変化はなかなか現れず、自分で動けないので教師や親は焦ります。

しかし、寄り添い続けると、表面では見えなかった変化が内面で起こり、サナギが蝶になるように、生徒は突然、変わり、羽ばたくのです。

 

さなぎ

 

蝶になり羽ばたく

 

AIがいくら進化しても、「あなた」という人間の温かさ、信頼、喜びは代替できません。

もし今、やる気のない子が目の前にいるなら、あきらめずに寄り添ってみてください。変わる瞬間は、必ず近づいています。教育は知識を教えるだけじゃない。

子どもの心に火を灯せるのは、AIでもテクノロジーでもなく、「あなた」だけです。

(AI時代にこそ輝く、人間にしかできない教育~心を動かす5つの力~:村川久夢)

 

 

 

 

村川久夢は、「幼い頃の心の傷が制限となって、生きづらい人が心の制限を外し、自分の可能性を信じ、夢を叶える」をテーマに、毎日のブログやSNSの発信、書籍でメッセージを発信しています。詳しくは下記ボタンをクリックして下さい。

 

 

 

 

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