タンディウェ・ムリウ展~「京都国際写真祭2026」誉田屋源兵衛会場

京都室町三条「誉田屋源兵衛」で開かれていた「タンディウェ・ムリウ展~京都国際写真祭2026」に行きました。

 

 

ムリウさんの写真展から一週間以上経ち、京都国際写真展も終わりました。

しかし、今も目に残るムリウ作品の色彩や文様、そして「誉田屋源兵衛」会場だからこそ生み出された「放つ」作品と「惹き込む」作品の融合についても綴りたいです。

 

「色は力を持っている」と常々感じていましたが、タンディウェ・ムリウさんの作品は、それを強烈に実感させてくれました。

何の予備知識もなく行ったので、まず鮮やかな色彩と文様、アフリカ人女性の不思議で面白い髪型に圧倒されたのです。

 

 

 

 

 

色彩や文様を背景にした女性からパワーが溢れ出していたのです。夢中で作品を撮りました。

それぞれの作品にアフリカのことわざが当てはめられ、ムリウさんがメッセージを書かれていました。

 

 

しかし、予備知識がなかったことと、会場はほの暗かったので、老眼が進んだ目ではメッセージが読めませんでした。

幸い、パンフレットにことわざがかかれていたので、それぞれ「どういう意味があるんやろ……」と深く思いを馳せることもできました。

 


また、会場は280年以上の歴史をもつ老舗帯屋「誉田屋源兵衛」でした。この会場だったからこそ、生み出されたムリウ作品の魅力もありました。

京都の伝統的な町家、黒光りする床に反映された色、欄間から差し込む光で浮かび上がる色と文様。

 

 

 

アフリカ文様を背景に大矢絣や昭和レトロの着物を着たアフリカ人女性の作品は、アフリカと京都の融合がみごとに表されていました。

 

 

 

ムリウさんの作品が「放つ魅力」だとしたら、同時に展示されていた誉田屋源兵衛の帯は「惹き込む魅力」だと実感しました。

金や孔雀の羽を使って織られた帯は、一見すると地味で落ち着いた色合いに見えます。

ところが、「あら?」と惹き込まれるように見つめると、奥から深みのある妖艶な光を放ち始めるのです。

何事にも成功するという文様が織り込まれた「昇鯉(しょうり)」の帯。

 

決して後ろ向きには飛ばず、前にしか進まないという「蜉蝣(かげろう)」を表した帯。

 

 

さらには、ペルー古代文明の文様をアレンジした帯まで。

 

 

一通り見学を終えたとき、私の口からは思わず「すごい……本当に芸術作品やな」と、ぽつりと独り言が漏れていました。

 

作品からパワーを「放たれ」、伝統の帯に「惹き込まれ」。両方の強いエネルギーを浴びたせいか、帰宅すると心地よいぐったり感に襲われました。

あまりのパワーの持ち帰りに、すぐにはブログにまとめることができなかったほどです。

一週間が経ち、あの熱量が私の心の中でようやく静かに沈静化し、自分の一部として吸収できたからこそ、こうしてブログに鮮やかな記憶として記すことができました。

あの空間に出会えたことに、心から感謝しています。

(タンディウェ・ムリウ展~「京都国際写真祭2026」誉田屋源兵衛会場:村川久夢)

 

 

 

 

 

 

 

 

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