「散らない桜に酔いしれた」は、郷さくら美術館で数々の桜を描いた作品に触れた印象です。
実は、今季はお花見に行きそびれて、桜をじっくり見る時間がなかったのです。
でも、インナーチャイルドカードセラピーのプラクティショナー勉強会で訪れた中目黒で、こんなにたくさんの「散らない桜」を郷さくら美術館で鑑賞できるとは思っていませんでした。
▶「郷さくら美術館」はどんな美術館?
「郷さくら美術館」は、現代日本画の専門美術館。昭和以降生まれの現代日本画家の作品を収蔵しています。私が訪問したときは、「第13回 郷さくら美術館 桜花賞展」が開催中でした。

また「桜百景 vol.42」展が、同時開催中だったのです。「桜百景」は、満開の桜の作品のみを展示し、桜の名所である東京中目黒「郷さくら美術館」を訪問した人が「お花見」を楽しめる展示です。桜の大作が展示されていました。
▶「桜百景 vol.42」が開催中
最初に迎えてくれたのは、屏風絵の大作『櫻曇の目黒川』(中島千波・なかじまちなみ)でした。街はすっかり葉桜で彩られていましたが、私は一気に満開の桜に包まれました。
『桜曇の目黒川』

予備知識なく美術館を訪れたのですが、最初に入った展示室は「桜百景」の展示室だったようです。「桜百景」は、現代日本画壇を代表する巨匠たちが描いた、日本各地の桜を一堂に集めた豪華な展示です。
『櫻曇の目黒川』に続いて、中島千波画伯の圧倒される桜の大作が次々と目に入りました。幽玄な桜の世界に惹き込まれて、桜に酔ったような気持ちでした。
『神代曙』

『三春の滝櫻』

『春』(松村公嗣・まつむらこうじ)
桜メインの大作の中で、緋色の着物を着た少女の絵を目にして、少女のもの思いにふけるような儚げな佇まいに、柔らかな印象を受けました。

▶「第13回 郷さくら美術館 桜花賞展」鑑賞
一階で巨匠の大作に圧倒された後、二階に移動すると、「第13回 郷さくら美術館 桜花賞」の受賞作品が展示されていました。
後になって知ったのですが、こちらは若手から中堅の作家さんたちが競い合うコンクール展です。伝統的な日本画の枠を超えた新しい表現も多く、観る側の感性が刺激されたように思いました。
どの絵も心惹かれましたが、特に好きだと思った絵を紹介します。
『桜渡し』(山羽 春季・やまば はるき)

水の輪に桜の花びらが浮かぶ『桜渡し』は、満開の桜を描いたわけではありません。地味な色が、心の波紋や内面を描いているようにも感じました。
『ねじれ桜』(林 真・はやし まこと)

ねじれた幹と背景のオレンジ色の対比が鮮やかで、ねじれても満開の花を咲かせる桜の強さや意地のようなものが伝わってきました。
『また来年も』(田口 涼一・たぐち りょういち)

桜の花びら一枚一枚がくっきり描かれていて、花びらが存在感を放っているようでした。それなのに優しいイメージで、とても好きだと思いました。
『祇園の愛しき、春の色』(山下 まゆみ・やました まゆみ)

満開の桜のもと、たくさんの舞妓さんや芸子さんが踊っている、華やかでウキウキするようでした。「こんな絵を部屋に飾ったら、明るくて元気になれるやろうな~」と思いました。
▶日本画の魅力を肌で感じた
「ホンマに郷さくら美術館に来た証明に!」と紅色と桜色の濃淡が美しい『花音―滝桜』(加藤恵・かとうけい)の前で、こっそり自撮りしました。最近、厚かましくなったのか、自撮りも平気になりました(笑)
『花音―滝桜』(加藤恵・かとうけい)

孔雀石(緑青)や藍銅鉱(群青)などの天然鉱石を砕いた岩絵具、牡蠣の殻を粉末にした胡粉という白色絵具も展示されていました。
岩絵具は粉末なので、そのままでは紙や絹に定着せず、必ず「膠(にかわ)液」と混ぜて使用することも初めて知ったのです。
絵手紙を顔彩(岩絵具を固形にしたもの)で描いたことがあり、最初に色が濃くなってしまうと、もう手の施しようがなく、薄い色から重ねたことを思い出しました。
それを思い出してなおさら、濃淡を出して、繊細に描くためには、画家の技術やそこに込める思いが絶対なのでしょう。
若い頃は西洋絵画が好きで、ヨーロッパの美術館巡りをしたくらいです。でも、郷さくら美術館で現代日本画に触れて、日本画の魅力を肌で感じたように思います。
(散らない桜に酔いしれた~東京目黒『郷さくら美術館』:村川久夢)

《あわせてどうぞ:癒やしの朗読》
今回、日本画の世界に触れて、かつて私が絵を描く楽しさに目覚めた時のことを思い出しました。「上手下手ではなく、まず楽しむこと」――そんな大切なことを教えてくれた実体験を、短い物語にしています。
【動画リンク】朗読動画「まず描いてごらん」
▶村川久夢作品

👇️「村川久夢作品」ページはこちらから👇️
▶『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』紹介

『50歳から夢を追いかけてもいい5つの理由』は、村川久夢がうつ病、夫の急逝、失職など50代で経験したつらい出来事から復活し、「もう年だから」「今さら遅いから」などの「心の制限」を外し、50代で人生を再生させたノンフィクションです。誰かのためではなく、自分の心にしたがって生きるようになった経験を描きました。
*電子書籍(Amazon Kindle「読み放題」に登録されている方は0円でご購読いただけます。一般価格は550円です)下記ボタンよりお申込み下さい。
*ペーパーバックは、880円(送料210円)です。下記ボタンよりお申込み下さい。
▶村川久夢ホームページトップ

村川久夢ホームページトップには、最新7ブログ、著書に頂いた感想、村川久夢作品や「ああ、京都人シリーズ」へのリンクも紹介しています。ホームページトップへは、下記ボタンをクリックして下さい。

