60代の取捨選択~手放す勇気と選び取る力で自分らしい人生を

 着なくなった冬物を処分しようと思ったのに、まだクローゼットに押し込んだまま……。

やりたいことがありすぎて、フル回転していたら、ダウンしてしまった……。

そんな私も60代半ばになって、「人生の取捨選択」を考えることが多くなりました。自分の「選択の基準」を決めて、悩みながらも手放し、迷っても選び取っています。

人生の取捨選択

今日から6月、一年の前半締めくくりの月です。このブログでは「人生の取捨選択」について、考えてみたいと思います。

  

「取捨選択」は、多くのものの中から、ある基準によって、取るものと捨てるものとをえり分け、選びぬくこと。

改めて「取捨選択」のことばの意味を知ると「なるほどな~」と思いました。選択の基準は、年齢や状況によって変わります。

子どもの頃は高度経済成長期、成人した時はバブル時代でした。「なんかおかしいな……。これでええんかな?」と違和感を覚えながら、物質的な豊かさや効率主義に影響されていたのです。

バブル期に「グルメ」ということばが流行り、評判の店を巡っては、美味しいものを食べ、豪華なアンティークアクセサリーに凝って、お小遣いを注ぎ込んだりしていました。

考え方も経済優先、効率主義に傾いていたのです。そんなにお金があったわけではないのに、「お金さえあれば、なんでもできる」のように考えていました。

ところが……。

 

世の中はそんなに甘くありませんでした。バブルは崩壊し、私は過労とストレスからうつ病になったのです。追い打ちをかけるように、母のパーキンソン病が進行しました。

働き者だった母が寝たきりになり、母が元気だった頃は自分のパンツがどこにあるのかもわからなかった父が、母の介護と家事をするようになりました。

私の価値基準を決定的に覆したのは、夫の急逝でした。

病気も命もお金ではどうしようもありません。私は自分の無力を思い知ったのです。

 

夫の死で私のうつ病は悪化して、勤務に支障をきたすようになりました。うつを患いながら、教師をつづけることは、本当に大変でつらかったのです。

でも、まわりの人からは、「教師の仕事を辞めるなんてもったいない! 頑張れ!頑張れ!」と言われました。

そんな時、弟が「今まで一生懸命にやってきたんやから、もう辞めてもええと思うで」と言ってくれたのです。

私のうつ病は進んで、教師を辞めざるを得なくなり、私は早期退職しました。

父は、私が教師であるのを自慢にしていたので、辞めたと知ったら、怒るだろうと思いながら、恐る恐る父に退職したことを話したのです。

父は一瞬、呆然としました。でも、すぐに「辞めたかったら辞めたらええんやで。親も兄弟もついているから、何も心配せんでもええ」と言ってくれたのです。

親も兄弟もついている!心配せんでもええ!

家族がどんなにありがたいかを痛感した時でした。私は、この時のことを一生忘れません。

 

父も弟もうつ病で寝てばかりの私に、一言も非難がましいことはいいませんでした。二人が温かく見守ってくれたこともあって、私は少しずつ回復できたのです。

その後、インナーチャイルドカードセラピーに出会い、本当にやりたかったことを見つけることができました。

私が本当にやりたかったことは、自分の思いを書いて表現することでした。私は夢を実現することに夢中になったのです。

その頃には、私の選択基準はすっかり変わっていました。

 


・私は何をしたいのか。

・私はどうありたいのか。

・それをして私は楽しいか。

それが私の選択基準になりました。その頃から、私が一番に願うことは「家族の健康」になり、選択に迷う時は、「それをして自分は楽しいか?」を自問するようになったのです。

家族は弟一人になりましたが、お互いに助け合って、私は今を楽しく過ごしています。

上半期の最後の月、6月。


ちょっと立ち止まって、こんなふうに自分に問いかけてみるのもいいかもしれないです。

 


・自分は何をしたいのか?

・自分はどうありたいのか?

・それをして自分は楽しいか?

世の中の選択基準ではなく、自分の選択基準を持っていると、世の中がどんなに変化しても、対応して生きていけるのです。自分の選択基準は、自分軸とも言えるでしょう。

自分の選択基準で「手放すもの」と「選び取るもの」を決めるのです。それができると、人生はぐっと楽しくなります。

 

60代は、自分の選択基準を問い直す時でもあると思います。私は還暦を迎えた時、先に書いた私の選択基準を持ったのです。

主体は「自分」、世の中ではありません。そして、「選んだのは自分だ!」という覚悟と責任を持てるようにもなったのです。

自分の人生の選択基準を持って、覚悟と責任をもって取捨選択できると、人生が楽しく充実します。

2025年の前半、自分の選択基準で「手放すもの」「選び取るもの」を判断して、取捨選択してみませんか?

( 60代の取捨選択~手放す勇気と選び取る力で自分らしい人生を:村川久夢)

 

 

 

 


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