大切なもの!見ているのに見えていないことはありませんか?

 

 

 

 「魚の目に水見えず」ということわざをご存知ですか? このことわざは、身近にあるものや自分にとって大切なものに対して、かえって気づきにくいことを意味しています。

 

毎日通る道や、見慣れた景色にどれだけの新鮮な発見が隠されているか、気づいていますか? 私は自宅の前から、世界遺産「西本願寺」の美しい甍屋根が見えるのですが、「家の周りは、平凡な住宅街で見るべきものはなにもない」と思っていたのです! まさに「見ているのに見えていない」状態でした。

 

    

西本願寺

 

  

日々の忙しさや関心の向きに左右されて、見えていながら見ていないものがあるのだと気づかされました。

 

 

私が、デイケアの絵画プログラムで「日々草」の絵を描いた時のことです。頑張って描いたので、絵画プログラムの担当スタッフが、デイケアルームの掲示板に私の絵を貼り出してくれたのです。うれしいので、スタッフのYさんに、絵を貼り出してもらったことを話しました。下記がYさんと私の会話です。

 

 

私が描いた日々草の絵

 

 



私:Yさん、私の絵を掲示板に貼ってもらいました!

Yさん:これですか? (「日々草」と書いてあるのをみてい)ああ「ジツジツソウ」これですか?

私:え? 「ニチニチソウ」ですよ。

Yさん:そうなんですね。僕が今まで一度も見たことがない花です。

 

 

実は、クリニックの玄関には、色とりどりの日々草が咲いているのです! Yさんにそのことをはなすと、Yさんは普段、職場の植物にはそれほど関心がないようでしたが、このときは驚きと少しの恥ずかしさを隠せない様子でした。

   

   

Yさんは毎日のように日々草を見ていたのに見えていなかったことを、私は興味深く感じました。日常の忙しさや、草花へ親しみが薄いことで、Yさんは毎日見ているものへの意識が薄れていたのでしょう。

  

 

「魚の目に水見えず」のことわざのように、私たちは、空気がなければ生きられません。しかし、空気が汚染されたり、なくなったりするまでは、その存在に気づかないのです。あまり身近なものは、どんなに大切なものであっても、かえって気づきにくいのです。

 

例えば、私たちは一番身近な自分自身が見えていないことがよくあります。自分の短所は比較的わかりやすいのですが、自分の長所はあまりにも身近で当たり前なので、気づきにくいのです。 

   

たとえば、周りの人から褒められることでも、自分では「こんなことは当たり前」と思って気づかないことがよくあります。

  

忙しすぎて余裕をなくしていたり、人と自分を比べて劣等感を持っていたりすると、自分自身を見ているのに見えなくしているのかもしれません。

     

自分自身が見えているし、ちゃんと見ていると、長所も短所もある自分自身が見えてくるのです。自分の短所を見るのはつらいですが、自分をちゃんと見ることは、長所も短所もある自分を受け入れることにつながります。

   

自分をよく見つめることで、これまで気づかなかった選択肢や可能性が見えてくることもあるのです。

  

   

自分自身を見えているのに見ていない状態を脱して、自分をしっかり見つめ、受け入れることで、ハッキリした自分自身を持つことができます。周りからの評価に左右されず、自分の意志で生きることができるのです。

 

人生は一度きりです。様々なものを「見ているけれど見えていない」ぼんやりしたままでいると、自分自身さえわからないまま時間が過ぎて行きます。

   

同じ生きるなら、長所も短所もある自分を見定めて、そんな自分を大切に思い、楽しく生きたいですね。周りの人も見ていても見えていないその他大勢ではなく、しっかり見て、尊重できるようになりたいものです。

  

周りをしっかり見られるようになると、見ているのに見ていなかった時より、毎日が充実し楽しくなります。

 

 

自分自身を見つめる

   

   

あなたも見えているものを意識して見てみましょう。まずは、普段の自分の行動や周囲の環境に目を向け、何気なく通り過ぎてしまうものに少しだけ立ち止まってみましょう。自分の長所や短所も見えるかもしれません。

   

視点を少し変えるだけで、見えていなかったものが急に見え始めることがあります。まずは、日常の一瞬一瞬を大切にし、自分と向き合ってみましょう。

 

 

京都在住セラピスト作家:村川久夢(むらかわくむ)

 

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