【ありきたりな毎日を楽しむためのヒント】

父方の祖母も母方の祖母も、とても器用で物作りが上手でした。父方の祖母はいろいろ工夫をして、作る過程を楽しんでいました。母方の祖母は何かを作ると、それを人にプレゼントすることがとても好きでした。スタイルは違いましたが、二人とも物作りを通して生活に彩りを与えていました。

　

＜リメイクが好き＞

父方の祖母は「廃物利用」、今で言うリメイク・リサイクルが大好きでした。なので、祖母が健在だった時、実家には包装紙・紐・かまぼこの板・紙袋・空き缶・端布・空き箱等など、「ガラクタ」としか言えないものが、ごちゃまんとあったのです。

　

祖母は溜め込んだリサイクル素材を使って、よく紙人形を作っていました父方の祖母は頑固で気むずかしい性格でしたが、祖母と一緒に紙人形を作るのは楽しかったものです。

　

紙人形の素材は祖母が溜め込んだリサイクル素材でした。紙人形の日本髪は使用済みの半紙に墨を塗ったもの、かんざしはチョコレートやガムの銀紙、櫛はキャラメルの箱、着物や帯は可愛い柄の包装紙や端切れ、帯締めはケーキの箱についているレースの紐でした。

　　　

　

　

　

　

確かに祖母はとても上手く工夫して、器用に紙人形を作っていましたが、素材が素材なので、完成しても人様にもらってもらえるようなシロモノではありませんでした。

　

　

それに祖母自身もプレゼントする気などなく、孫の私を叱りつけながら、紙人形を作ること自体を楽しんでいたのでした。

　　

＜プレゼントするのが好き＞

母方の祖母も手先が器用で、縫物、編物、藁草履づくり等が得意だったとよく母から聞きました。母方の祖母は何かを作って、それを家族や友人知人にプレゼントすることを何よりの楽しみにしていたものです。

　

私の記憶では、祖母は老眼や白内障の影響で目があまりよく見えず、祖母が手芸をしている姿を見たことはほとんどありませんでした。

　

でも、小さな畑に作物を育て自分の育てた作物を上手に料理して人にあげていました。味噌も祖母の手作り味噌だったし、糠漬け、粕漬、生姜、らっきょう等の保存食品もマメに作っていて、どれも美味しかったです。祖母の畑でとれた野菜や手作りの味噌で作ったお味噌汁が、美味しくて、何杯もおかわりして食べたものです。

　

私たちが母の実家に行くといつも、祖母は自分で育てた小豆やそら豆等を使い、餡を煮て、おはぎを作ってくれました。小学生だった私も祖母を手伝っておはぎを手伝ったものです。

　

　

＜二人の祖母＞

若い頃、私は手芸にも料理にも全く関心がありませんでした。でも、人生の折返し地点を過ぎた頃から、私も物作りが好きになりました。最近はいつも何かを作っています。

　

　

　　　

父方、母方両祖母のDNAを受け継いていることを強く感じます。父方の祖母の工夫好き、リメイク・リサイクル好き、母方の祖母のプレゼント好き。

　

再開発で取り壊され、今はもう存在しない実家で父方の祖母と紙人形を作った思い出、琵琶湖の干拓地にあった田舎の家も今はありませんが、田舎の家で母方の祖母とおはぎを大量に作った思い出、なんだか二人の祖母が、とても懐かしいです。

　　

＜物作りが生活に彩りを＞

二人の祖母がスタイルは違っても、物作りを通して、生活を楽しんでいた事が、私も理解できる年齢になったようです。

　

編物をしたり、リメイクを楽しんだり、料理をしたり、レシピを書いたり、地味で目立たないけれど、地味で目立たないことのなかに喜びを見つけることが、人生に彩りを与えて、楽しくしてくれるのだとわかるようになりました。

　

　

　

＊村川久夢さんの新刊！＜京都の当たり前が覆される一冊＞

　

　

＊－－－－－－－－－－＊

　【村川久夢新著ご案内】

　＊村川久夢は「心の制限を外し、自分の可能性を信じ、夢を叶えよう！」をテーマに作家として、インナーチャイルドカードセラピストとして活動しています。この度、新著『ああ、京都人～今を生き抜く知恵おしえます～』を出版しました。　　　　

　

　

　　　　　　　

＊－－－－－－－－－－＊

【村川久夢ホームページ】

✿心の制限を外す講座✿

　心の制限を外せば、いろいろなことにチャレンジして、人生を楽しめるのです。「心の制限の正体とは何か？どうして心の制限を外すか？心の制限を外せばどんなことが起こるのか？」を9通のメールに込めた「心の制限を外す無料メール講座」を是非お読み下さい。

　

＊－－－－－－－－－－＊

＊村川久夢ホームページトップには、新著『ああ、京都人～今を生き抜く知恵おしえます～』や前著『50歳から夢を追いかけてもいい５つの理由』に頂いた感想を多数掲載しています。