【連載小説】『薫~書の道・愛の道~』その22「濃紺のネックウォーマー」

1 家族と食事をして、片づけを終えると、自室で筆を持つのが薫の日課だった。一ヶ月間、書道教室の離れに通って練習し、毎日継続して筆を持つことが上達につながることを実感して以来の習慣だった。   疲れている日も、気分がのらな...