あきらめないで!~70歳で大学に入学した父~

私の父は優しく勤勉で

どんな時も向上心を失いません。

 

父は若い頃、立命館大学の夜間部に

通っていました。

昼間部に通う経済的な余裕が

なかったからです。

 

でも夜間部も家族の生活を支えるために

辞めざるを得なくなりました。

 

父は祖父から

「可哀想やけれど大学を辞めてくれるか」

と言われたそうです。

 

父には大学を諦めるしか

選択肢がありませんでした。

あと6ヶ月勉強を続けたら、

立命館大学を卒業できたのですが・・・

 

父は長い間、学位を取らずに

大学を去ったことを後悔していました。

 

父が69才になった時のことです、

父は立命館大学が社会人学生を

募集していることを知りました。

父が大学を去ってから

半世紀の歳月が流れていました。

 

父は受験することを決意し、

試験を受けましたが、

その時は不合格でした。

 

でも父は諦めませんでした。

 

希望を失うことなく試験に備え、

翌年の入試に臨み合格したのです。

その喜びを十分に表す言葉がないほどの

父の喜びでした。

 

父が70才で大学入試に成功したことは、

新聞でも取り上げられました。

 

父は70才の大学生でした。

でも大学の中で最もよく勉強した

熱心な生徒の一人だったと思います。

 

父を訪ねると父はいつも勉強していました。

父は姉(私の伯母)の喪儀の日以外は、

一日も大学を休みませんでした。

 

4年半かかりましたが、

父はついに立命館大学を卒業しました。

 

父は身をもって

「何かを始めるのに遅すぎることはない」

と私たちに教えてくれたと思います。

 

私はそんな父を誇りに思っています。

 

 

    

<関連記事>

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