89才の父と二人暮らしの私。
昔は常識人で何をしてもそつがなく
面白みがなかった父が、
最近は幼い子どものようになり、
いろいろやらかしてくれます。
初めはキィーとなって
いちいち腹を立てていましたが、
冷静になると
なんだか父の可愛げというのか
面白みがわかってきました。
そんな父と私のおもしろ父娘の会話を
ブログにまとめてみました。
<ワシのハゲと・・・>
*知人のお通夜で
お焼香の列に並んでいた時のことです。
父が私にこっそりと尋ねました。
「前のオッサンのハゲとワシのハゲと
どっちが大きい?」
暇やったんやねオトーチャン。
<きなこ>
*欲しいものがあると
手に入れるまでの執念が凄い父。
父が毎朝欠かさず飲んでいる
「きなこゴマミルク」のきなこが
なくなりそうになった時のことです。
文房具屋に行く私に
「文房具屋できなこ買うて来て!」、
化粧品店に行く私に
「化粧品店できなこ買うて来て!」、
薬局に行く私に
「薬局できなこ買うて来て!」
もう口を開くと
「きなこ、きなこ、きなこ」
とすごい執念です。
とは言うものの、
さっさとスーパーできなこを買ってあげない
私も私ですが^^;^^;^^;^^;
<キッチンバサミ>
*歯が悪いので
食事の時はキッチンバサミを手放さない父。
でもなオトーチャン、
湯のみ茶碗でキッチンバサミの先を
洗うのは止めてくれへん?!
<しっぷ>
*風呂上がり入歯も補聴器も外し父が
湿布を手に持って現れた。
私:湿布(しっぷ)貼るん?
父:へ?いっぷ?
私:湿布(しっぷ)!
父:ひっぷ?
私:(声が大きくなって)湿布!!!!
父:そんなに大きな声出さんでも聞こえる!
・・・・・聞こえてないし・・・・・
<風呂上がり>
*お風呂上がりで
入歯も補聴器も外した父とは
笑えるくらい会話が成立しない^^;^^;^^;^^;
<駄菓子>
*病院での診察が終わり
会計も終わった時のことでした。
父がソワソワしながら私に言いました。
「売店でお菓子買って帰ろうな~~」
駄菓子大好きな父でした^^
<糸電話>
*出掛けの急いでいる時に限って、
「ワシの携帯からお前の携帯に
ちゃんとつながるかいっぺん練習して」
とか言って私を怒らせる父。
糸電話やあるまいし!
<紙に書かせる>
*「いつ、どこに、誰と、何時頃帰るか」
を紙に書かせるくせに、
出かける間際に
「どこ行くにゃ?何時頃帰るんや?」
と必ず尋ねる父^^;
<外国人なの?>
*入浴後の入歯も補聴器も外した父と
会話を成立させるには、
ゆっくり話す、
何度も繰り返す、
ジェスチャーを使う等します。
外国人と意思疎通するより大変かも^^;^^;^^;
<通訳が欲しい!>
*父と話す時、
ブログ=インターネットの日記、
facebook=インターネットの掲示板、
(Twitterやインスタグラムには触れない)
いろいろ翻訳するのが大変で
通訳が欲しい今日このごろの私。
<市(いち)>
*父にフェスタを理解させるのが大変で、
説明したら
「あ~弘法さんみたいな市(いち)か~?」
と言われた。
<認知度>
*フェスタの前日準備に行ったら
父の認知度が上がっていた^^;^^;^^;^^;
<久しぶりに・・・>
*今日と明日は大阪に行くと父に言ったら
久しぶりに
「いつ、誰と、どこに、何時頃帰るか」
を紙に書かされた^^;^^;^^;^^;
<物忘れ>
*最近とみに物忘れの激しい父。
忘れているだろうと思って
同じことを2回愚痴ったら
「それは今朝聞いた話しと同じか?」
と言われた。
覚えていたらしい^^;^^;^^;^^;
<こんな生活が・・・>
*「今日は昼も夜も一人でご飯食べてな」
と出かける前に父に言ったら
「こんな生活がいつまで続くんや?」
とシリアスドラマのセリフのような答えが
返ってきた^^;
<人気者>
*父への愚痴をギャグにして
facebookに投稿していたら、
いつの間にか私のタイムラインで
父がちょっとした人気者になっていた^^;^^;^^;
<玉露>
*京都人の父は
お友だちから一保堂や辻利のお茶を
頂くことがある。
でも、いつも麦茶をヤカンで煮出して
飲んでいる父は、
一保堂の玉露をヤカンで煮出して
飲もうとしていた。
ホンマにいろいろやってくれる父だ!
<サンマの蒲焼き寿司>
*サンマの蒲焼寿司を買ってきたら、
父が「サンマが固いからチンして」と言った。
お寿司をチンするのはどうかと思ったけれど
チンしたら父は「ご飯が熱い」と言う。
どないせい言うねん!
<選挙>
*雨の中、父と投票に行って来ました。
父はかなり足が弱っているので
目と鼻の先にある投票所に
辿り着くのが大変でした。
投票所で係の人に
「大丈夫ですか?」と声をかけてもらうと
「年とってあきまへんわ~
来年90才ですねん」とか
「これでも毎日日記書いてますねん」
とか言ったり、
投票が済んで
「気をつけて帰って下さいね」
と声をかけてもらうと、
帽子を取って挨拶し
「頭も禿げてまんねん」とか、
いらんことはしっかり言っていました。
なんとか投票して無事に家に帰って来ました。
・・・・・<オシマイ>・・・・・
2017年10月1日から11月8日までの
お馬鹿な会話をまとめました。
読んで下さってありがとうございます。
笑って頂ければとても嬉しいです。
私の父はごく普通のおじいさんですが、 70歳で立命館大に合格しました。単位取得に苦労し、 卒業には4年半かかりましたが、 無事に卒業しました。実は、父が69歳で初受験した時は 不合格でした。 でも、父は諦めませんでした。 本書には父の立命館大入学のことも 書いています。
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